◆◇◆◇◆ 2010/01/16(土) ◆◇◆◇◆

レベルEのこと

『幽遊白書』関連の過去記事のアップが一通り片付きまして、ついでに発掘した『レベルE』の連載当時の感想もアップしてみました。
『レベルE』は大好きな作品だったので、今みるとそれなりにテンション高いですね。
幽遊ほどじゃないけど(苦笑)。

『レベルE』をお好きな方がどれくらいいらっしゃるのかわかりませんけど、少しでもお楽しみいただければ幸いです。
スポンサーサイト

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1996/12/27(金) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.014「Boy meets girl」,No.015「Full moon…!」&No.016「Honeymoon…!」 感想

 とりあえず、最初から順序だてて書きましょう(苦笑)。
 まずは、カラーレンジャー続編。
 王子さまがいないと、『レベルE』はこんなにもノーマルなマンガになるんだなあ、というのが感想かしら(笑)。
 そういえば、王子さまがほとんど登場しなかった、コンウェル星人編(王子さまが描いたマンガのおはなし)は、かなり正統派な短編マンガの趣があって、これが『レベルE』というマンガから独立して、短編として発表されてもまったく違和感はないだろう、という感じだった。やはり、『レベルE』独特の雰囲気をつくっているのは、あの王子さまなんだろうな(それとも、王子さまがいるからこその『レベルE』、というのが正しいのだろうか?)。
 それにしても、あいかわらず仲がよくってフェミニストなカラーレンジャー諸君が、私は大好きだ。
 黛くんはやっぱりクールで何を考えているのかよくわかんないけど、横田くんに対してあれだけつっかかっていったところを見ると、この子はこの子なりにイラついていたんだろうな、と思う。
 清水くんと横田くんは、意地っぱりだけど、すっごくまっすぐなところがまったく変わってない。
 百地くんの徹底した女好きもまったく変わってなくってねえ……(寂しそうな女が好みとは、年の割にシブイなあ)。
 それで、赤川くんは、仲間はずれにされているようで、実はしっかりとした役割を持って、仲間に必要とされているような気がする。この常識はずれな連中には、常識はずれなくらい常識的な赤川くんが必要なんだよ。うん。
 ところで、話は変わりますけど、ようやく5人のフルネームが出てきましたね(清水くんの名前だけは前から出てましたけど)。黛くんてば真夜って名前なんてすね。かわいいなあ(赤川くんの太陽って名前はスゴイ)。


 次は、王子さまご結婚編。
 クラフト隊長が「バカ王子。バカ王子」と連呼してたのは、あれは悪口じゃなく、れっきとした名前だったんですね! 「王子さまの名前がわかんない!」とかずっとファンの間で騒いてたんだけど、実はちゃんと作中で明かされていたん,ですね!(えらいひっかけ問題だな)
 もしかしたら、この王子さまの名前こそが、『レベルE』最大のギャグだったのかもしれない……って、ずいぶんと前フリの長いギャグだな……。
 それにしてもルナ王女はスゴイ! の一言。
 このお姫さまは、本当に熱心に、王子さまの成長を見守り、その行動を追いかけ、観察し続けた結果、誰よりも王子さまのことを理解するにいたった。
 これは本当にスゴイ!
 だって、あの王子さまを本気で理解したいと考えること自体が、ものスゴイことだと私は思うのよ!(おそらく、クラフト隊長も雪隆くんもそんなことしようと思ったこともなかっただろう)
 一途に一途に王子さまのことを愛し続け、王子さまのことを理解しようと努力し、王子さま好みの女になろうとがんばり、日本語までマスターし、ついにあの王子さまにみずから結婚指輪をはめさせ、「キミ、サイコー」と言わせたこのルナ王女は天下無敵の大物だと思うわ。
 おまけに、このルナ王女がまたおそろしくカワイイんだ!
 王子さまが自分の肩のホクロのことを覚えてくれてた、というだけのことで、「うれしさのあまり、本当に頭おかしくなりかけました」と言い、本当にうれしそうに笑った時のあの表情が、もう信じられないくらいカワイイ。
 で、「変な女ですが、末永くよろしくお願いします」という挨拶もめちゃめちゃカワイイ(このルナ王女のどこが変て、王子さまの性格を完璧に理解したうえで、あそこまで王子さまを愛しているところだと思う)。
 ここまで王子さまを理解し、愛してくれる女性なんか、広い宇宙のどこを探してもみつからないに違いない!
 王子さまもすばらしいお嫁さんをもらえて、本当によかったね。うん。


 そして、最後はハネムーン編。
 これはもう、王子さまは何才になっても王子さまでした、ということで、話が終わってしまう(苦笑)。
 それにしても、あの王子さま(この頃には]王さまになってるんだな)とルナ王女の娘なんて、想像しただけでもとんでもないなあ。
 「ぼくはホラを吹く時は、常に命がけの覚悟で臨んでいる」というのは、王子さまらしい台詞だけど、ホラを吹かれる相手のことはまったく考えてないあたりが困りもの(ホラを吹かれる人は命なんか懸けたいとは思ってないんだから……)。


 『レベルE』が終わってしまった。
 なんとなく、そうなるような気はしていたんだけどね。
 冨樫先生という方は、『幽遊白書』のラスト付近を読んだ限りでは、連載を終わらせる時は、それそれのキャラクターにきちんと決着をつけたがる。
 雪隆くんが再登場したあたりはまだそうでもなかったが、カラーレンジャーにさせられた小学生たちが変わらず5人で仲よくやっている……ここらへんでもう、「ああ、冨樫先生が決着つけにきたぞ」という気配を感じていた。
 そこへ来て、王子さまが結婚だから、「これはもうダメかも」という気分になっていたら案の定である(苦笑)。
 この感想をしばらく書いてなかったのも、まあ、そんな理由があったからで……こういう予想があたるのは、かなりムナシイ……(幽遊の時もそうだったよ)。
 最終回を読んだ後は、「やっぱり終わったか……」という感じで、悲しいとか寂しいとかいう感じもしなくって、ただボーッとしてたんだけど、1週間過ぎて、こうやって文章書いてたら……なんだか異様に悲しくなってきた。
 そうだよ。私は悲しかったんだよ。1週間も経って、ようやくわかったよ(ニブイにもほどがある)。
 『レベルE』を『幽遊白書』ほどに愛していたわけではない。私にとって、幽遊は特別すぎるほど特別なマンガだから。
 それでも、『レベルE』というマンガも、やはり『レベルE』なりに愛していたわけで(ここらへん、ちょっと表現が変ですかね)、毎月毎月、『ジャンプ』を楽しみにしてて、月イチは待つ時間が長すぎてつらくって、それでも「冨樫先生がそうしたくてそうしたんだから、我慢しなくっちゃ!」と我ながらケナゲなこと言ったりして……あ~う~……なんかすっごく未練たらしいこと書いてるな、私。
 『レベルE』は過ぎるほどに冨樫先生を感じさせるマンガだったから、私は『レベルE』が好きだった。
 私は冨樫先生が好きで、『レベルE』は冨樫先生のマンガだから、私は『レベルE』が好きだった!
 そして、『レベルE』が終わってしまって、こんなにも悲しくて寂しくてツライ。
 王子さまをもっと見ていたかったし、クラフト隊長とサド隊員ももっと出番が欲しかったしね。
 それでも、それが冨樫先生が定めたサヨナラならば、それを受け入れるしかない。
 冨樫先生を本気で追いかけるのって、結構、疲れるよねえ。他のマンガ家さんのファンはこういう苦労はしてないと思うなあ(苦笑)。
 しかししかし、それでも私は冨樫先生を追いかけ続けるのだ!
 いつまでも、冨樫先生のマンガを読み続けるのだ!
 冨樫先生を追いかけてる私たちが疲れているのなら、それ以上に冨樫先生は疲れているんだろうと思うし、私が冨樫先生のマンガを読んで幸せな気分になれるのなら、それ以上に冨樫先生に幸せな気分を感じていて欲しいと思う。私はそういうファンでありたい。
 冨樫先生。
 冨樫先生のご健康とご多幸を祈りつつ、冨樫先生の次回作に1日もはやくお目にかかれることを願っています。
 この1年半弱の間、たくさん楽しませてくださって本当にありがとうございました。
 またいつか……お会いしましょう。


今週の冨樫先生のコメント
朝のホットコーヒーがうまい季節になってきた。私の朝は午後4時以降なのだが。
マイボール買ったら20以上アベレージが上がった。この際平均200目指しまっせ。
あっという間に年末になってしまいました。と、いうわけで終了です。また、いつか会いましょう。

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1996/09/22(日) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.012「Field of dreams!」&No.013「Escape from!!」 感想

 おっひさしぶりいっ、の雪隆くん。
 雪隆くんと初めて会ったのは1年前、『レベルE』が始まったのも1年前、ということで、「そうか、もう1年経つんだなあ」と、なんかしみじみとしてしまいましたわ。
 ディスクン星大のラファティくんまで再登場で、連載1周年記念という感じで、このマンガが始まった時の、あの異常にhighな気分(苦笑)を懐かしく思い出すことができてうれしかったです。
 富樫先生。本当にありがとうございました。


 でも、王子様は、あれ以来、まったく雪隆くんと会ってなかったんですねえ。私はまた地球滞在が始まった途端に雪隆くんのとこにおしかけたんだと思ってたわ。
 雪隆くんて、性格は確かにちょっとチンピラっぽい(笑)けど、むちゃくちゃまじめな高校球児なんだよね。「ベストはつくす。それだけゆっとく」なんて、すっごくさわやかスポーツマンガっぽくっていいじゃないか!
 しかも、雪隆くんのいる如月高校野球部というのがとってもいい! ラファティくんがonlyになっちゃう気持ちわかるなあ。
 ばかばかしいほどの明るさと、あくまでも勝利を求める厳しさと、野球にかける一途さと、とにかく野球が好きで好きでたまらないという姿勢が愛おしい。……うらやましいなあ、藤井マネージャーが……(でも、私は彼氏にするんなら雪隆くんの方がいい(笑))。
 冨樫先生はご自身が高校球児だったようだから、この如月高校野球部の雰囲気は、とても懐かしいものなのかもしれないね。


 「オレが行って、彼らのツキが落ちたらかわいそうだろう」なんて……ああ……本当にクラフト隊長ってばおいたわしい(それにしても、ドグラ星にもゲンかつぎなんてもんがあるんだねえ)。「あなたは悪人にはなれません」なんて部下に断定されちゃってるけど、本当にクラフト隊長って根本的に人がいいんだな。あんだけの大ゲンカをしてた雪隆くんのことを思いやって、ゲンかつぎでテレビ観戦すら拒否するぐらいだもんなあ。
 しっかし、今回もサド隊員のフォローは見事なものがあって、人生をはかなむ隊長の肩を抱いて「いいんです。いいんです」と声をかけるあたりが特にすばらしい。だって、「がんばってください」と無意味なはげましされるよりも、「いいんです」と達観した言葉をかけられる方が、この場合、ドツボにはまらないような気がするもの。
 ところで、今回、連載開始以来、初めてクラフト隊長がシアワセな結末を迎えるという画期的(?)な出来事に、とりあえずお祝い申しあげたいと思いますね。
 どうせ、長続きしやしないんだから(大笑)。


 今回のシリーズで、冨樫先生が描きたかったものは、実はNO.013の冒頭の8ページだったんじゃないんだろうか?
 もちろん、雪隆くんたち野球部の連中を描きたかった部分はあったんだろうが、それはあくまでも“従”の部分で、私はあの少女ドリスの内面世界を描いた8ページこそが“主”である、という印象を受けた。
 『レベルE』は1周年を迎え、連載2年目に突入したが、冨樫先生が本当に描きたいと思っているものは、実はいまだに描かれていないんだろうか?
 もう1年。だけどまだ1年。……冨樫先生の“闘い”をみつめ続けることは、私の生きる理由のひとつになっているような気がする。


今週の冨樫先生のコメント
取材で大阪に行った。土産は中国製のゲーム。とりあえず突っ込むアシスタント。すべて良し。
30秒くらい目を離したスキに自転車盗まれた。5台目は購入してたった3日目。

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1996/07/28(日) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.010「You're my darling!」&No.011「Love me tender」 感想

 今回、2回連続でカラ一表紙! アンケート結果がかなりいいのか?(笑) ……などという余計なことは横においといて……今回、クラフト隊長の出番が多くて、ついでにサド隊員も出番が多くて、うれしかった。
 クラフト隊長ってのは、頭の回転はいいし、決断力もある。多分、優秀な軍人さんなんだろうと思うわけ(ちょっと激しやすいとこが難点だが)。
 だけど、どうにもこうにも相手が悪い。あの王子さまと女王さまだもんなあ……。
 クラフト隊長も多分、今回はクヌキかキツネになって、サキ女王をだましきるつもりだっただろうに、反対にあっさりとだまされもやって……結局、クラフト隊長って根本的にタヌキにもキツネにもなれない性格なんだわ。
 せっかく、あんなベッタベタの嘘をばかばかしいと思いながらもついたのにねえ……。おまけに住居不法侵入だけでもあんなに悩むなんて、えらいマジメ。
 それに引き替え、王子さまはあいかわらず素晴らしい!(なにが?)
 “蛇の道は蛇”“毒をもって毒を制す”……めすらしく誰にも迷惑をかけず、反対に役だっていた。……なんて画期的なんだ!(笑)
 「おれ達が罪の意識におびえる程度のリスクで済めば」なんてニッコリ笑ったとこを見て、この方が罪の意識におびえるなんてことあるのかしら、としみじみと思っちゃったりしたんだけど、この時の髪をアップにした王子さまが美人なので許せてしまう。
 そういえは、今回、めすらしくコリン隊員の台詞が多かった。
 しかし、ああいう話題にあんなにムキになっていたあたりをみると、そういう目にあった経験があるんじやないかな……この人(すっごいありえる話だ)。


 「サキちゃん!」「ミキヒサくん!」……と、ラストのページでうれしそうに手を組んで歩いている2人を見るだけならば、十分にお幸せな構図だが、その裏にあるサキ女王の素顔を考えると、かなり背筋の寒いものがある。
 「種族維持を妨げるあらゆるハードルは取り除く自信があります」ときっぱりと言い切ったサキ女王は、その言葉通り、見事にハードルを取り除いちゃったわけで、そのある意味、一途で真摯な姿勢はあっばれとしか言いようがない、
 ところで、サキ女王は何年か経って、人類がそれでも繁殖している様子を見たら、それこそ憤死しかねないほど怒りまくるような気がするんだが……報復の心配とかはないのかなあ。


 ミキヒサくんはただで男にしてもらえちゃって、本人はラッキーだと思ってるかもしれないけど、戸籍上の性別はやっばり女のままだろうし、社会的にはいろいろと問題があるんだろうな(でも、本人がそれで幸せならば、どうでもいい問題だとも思う)。
 サキ女王はそれはそれはこわい方だけど、とってもかわいいし、ミキヒサくんに惚れてるのは本当なんだから、とりあえずクローンのミキヒサくんはハッヒーエンド。よかったよかった(サド隊員が「死んでも断る」と言った問題に開してはノーコメント(苦笑))。
 で、オリジナルのミキヒサくん(だけど遺伝子をいじられちゃったんだから、クローンの方がオリジナルという気もする)も、きっと女のままで生きていくよりは、ずっと精神的に楽に生きていけるだろう……というわけで、めすらしく皆がハッピーなまんまで終わったこのシリーズなのでした(苦悩しているクラフト隊長ははずしておこう)。


今週の冨樫先生のコメント
個人的に「嫉妬」なんて個体差だと思うので、上記の漢宇には少し抵抗を感じます。
自宅から仕事場まで電車で30分、自転車で20分であることが判明。しかし梅雨。

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1996/04/29(月) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.006「Here come color ranger!!」,No.007「Dancing in the trap!!」,No.008「The crying game」&No.009「Game over…!?」 感想

 今回、1ページ目ではやくもひっくり返ってしまった(苦笑)。
 まさか、前回のラストのお言葉を本気で実行するとは……さすが、王子さまだ!
 やはり正義の味方は、かわいい(一部、かわいくないのもいるが)いたいけな(あまりいたいけじゃないのもいるが)小学生でなければいけないのだよ、クラフト隊長(大笑)。

 ところで、今回のシリーズを読んでて悟ってしまったんだけど、この『レベルE』というマンガは、“皆の不幸を指さして喜び、心の底から大笑いしながら楽しむ”というのが、もっとも正しい読み方なんだなあ、きっと。
 私はクラフト隊長もサド隊員も黛くんも王子さまも大好き!
 で、その大好きな人たちが困ってたり怒ってたりすねてたり呆然としてたりする姿を見るのは、めちゃくちゃ楽しいんだな(大笑)。
 なんか本当によくないマンガだよね、これ。だから、大好きなんだよ!!!!!!!

 いきなりアナクロ(笑)なカッコでご登場の王子さまに倒れる(大笑)。
 王子さまってさ……ものすごく育ちがいいわりに、よく思い返してみると、あんまりセンスよくないよねえ(苦笑)。いや、「センスが悪い」というよりは、「センスがズレてる」ってのが正しい表現のような気もするんだけど、
 まあ、他人の価値観には絶対に従わないような方だから、それが当然なのかなあ……う~ん……でもなあ……もうちょっとマシなカッコはできなかったのかなあ……っ
 しっかし、本当にラリッてるなあ、この方、笑っちやうほど楽しそうだし、全身タイツ着てるし(笑)。

 いきなり話は変わるけど、黛くんはむちゃくちゃかわいい!
 あのぼうっとした表情とか、喜怒哀楽がみえないとことか、妙なところによく気がまわる性格とか、むっちゃんマイペースなとことか、頭の回転のいいとことか、得体のしれない思考形態とか、小柄なとことか、ツヤベタの髪とか、めちゃくちゃ私の好みにハマッちゃってるんだが(私の好みって一体……でも、最近、『るろうに剣心』に出てくる宗次郎がお気に入りなのも、実はそこらへんの条件がハマッちゃってるせいなのだ)、とにかく何といったって顔が好きなの!
 やっぱりね……マンガのキャラの命は顔だよね……(笑)。
 ところで、「ナス色のお姫さま」って、一体、どんなんなんだろう? 服がナス色なのか? 皮膚がナス色なのか? それとも全体がナス色なのか?

 さて、今シリーズの2話目にはいって、ようやくクラフト魔人(笑)のご登場。
 本当にこの人は、とっても強くて優秀な軍人のハズなんだが、どうしてこんなにも不遇なんだろう……って、そりゃ当然、王子さまのお気に入りだからだね。うん。
 すっかり地球の生活(山形の生酒?)になじんでいるようで、なんかのんびりした感じ(王子さまが留守だからか?)だけど、こんなどでかい長髪の兄ちゃんが、こういう普通のアパートに住んでて、ご近所の人は一体、彼らを何だと思ってるんだろうな。案外、サド隊員あたりが、タオルセットでももってご近所に引越しのあいさつまわりをしてたりしてね……やあ……なんか想像すると笑える。でも、クラフト隊長とサド隊員とコリン隊員の3人で同じ部屋に暮らしてるとすると、かなり暑苦しいような気が……。
 それにしたって、クラフト隊長ってば、あんなクサイ芝居で王子さまをごまかせると本気で思っているんだろうか?(あれじゃあ、誰もだまされないと思うんだが)
 で、毎度おなじみ(?)のクラフト隊長のちゃぶ台返し! になるわけだが、「じゃあ、お前、敵か!? オレの敵だな? 違うならすぐ来い」とかわめいといて、サド隊員に、「はい敵です」とか言われたら、どうするつもりだったんだろう?
 サド隊員にそんなこと言われたら、クラフト隊長、まっしろになって死んじゃうかもしれないな……。サド隊員はクラフト隊長の精神の最後の砦だよな。
 クラフト隊長……サド隊員に見捨てられなくて本当によかったね。うん。


 さて、今シリーズの3回目と4回目では、珍しく王子さまが苦境に立だされております。
 こんなに王子さまがどつかれまくってるってのはすごいよなあ。クラフト隊長あたりがいたら、そりゃもう大喜びだっただろうなあ(笑)。
 ところで、2回目で王子さまが「衣装はどうしようかな」って言ってた時、私はてっきり魔王の衣装のことを言ってるんだと思ってたのね。
 やっぱり特撮ものの敵の大ボスって言ったら、レザー系の黒服で、ロングブーツで、黒いマント(裏地は赤か紫)で、鎖やらアクセサリーやらをじゃらじゃらつけてるんだよね。王子さまたったら、結構、似合いそうだよね。うっとり~。
 とか、言ってたのに、実際に出てきたのはお姫さま(苦笑)。それも似合いすぎ!(女装が違和感なさすぎるよな~)
 王子さまの場合、やってることは確かに“陰謀”とか“策略”ではなく、“いたずら”とか“いやがらせ”の部類に属するもんなんだよね(かなり度を越してるけど(苦笑))。この方は、物欲にかられて何かをやるってことは、おそらくまったくないんじゃないかと思うの(まあ、欲なんか出さなくても十分にぜいたくな暮らししてるけど)。
 それこそ、自分が楽しければなんだっていい。そのためには、ありとあらゆる努力を借しまない。自分の身を危険にさらしても、結果的におもしろくなってりゃなんでもOKなわけね。徹底してるなあ。
 おまけに王子さまときたら、頭は過ぎるほどにいいのに、なんかどっかヌケている。もう少しあとさき考えろよな~(笑)。
 結構、おもいついたら、あまり深く考えずに行動にうつすタイプなんだね。
 まったく、この方、「ややアブノーマル」どころじゃないよな~(まあ、そちらの方面についてどうなのかは存じあげませんが(苦笑))。こんな方がノーマルだったら、宇宙の破滅だよな~。

 ところで、「蛙ぴょこぴょこ……」、「バスガス爆発」、『オジャパメン』、『PL学園校歌』、百人一首の逆さ読みのどれが一番、簡単なんだろうかと考えたんだけど、現在の私では確実に『オジャパメン』がもっとも簡単!(我ながら情けない) でも「蛙ぴょこぴょこ……」の2.5秒以内も、今、試してみたところでは(これを書きながら実験している私って……)、練習すればどうにかクリアできそう。
 必死の赤川くん、ぐれてる清水くん、点目になってる横田くん、悩んでる百地くん、真剣に検討してる黛くんと、それぞれ実に個性的。
 本当にこの5人の意見が完全に一致することって、滅多にないんだろうね。
 こんな個性バラバラな5人が、どういういきさつでこんなふうにグループになっちゃったのか、せひ知りたいもんだな(特にどうやって赤川くんがこのグループに入ったのかが謎である)。
 で、このやたらと性格がくいちがっている5人組の共通点が、最後に判明。つまり、5人ともフェミニストだったんだな(笑)。
 やたらとガールフレンドが多い百地くん。好きな女の子に好きな男の子がいたって自分が好きなんだからかまわない、と軽く言い切っちゃう清水くん。好きな女の子は特になし、とあっさりしてる黛くん。照れて好きな子の名前が言えない横田くん。結局、何も言わなかった赤川くん。
 女の子に対するスタンスはまるっきり違うけど、それぞれに女の子を大事にする姿勢は同じなんだな(魔王は性別不明っぽいけど、女の子的な扱いをされてる)。
 冨樫先生のマンガってのは、どれを読んでも、女性キャラはかなり大切に扱われてるような気がするから、冨樫先生ご自身がフェミニストなのかもしれない。
 だけど、本当にこの子たちは、しぶとくてたくましい。
 これくらいずぶとい連中じゃないと、ゲームは楽しめなかっただろうから(あの5人はもともと楽しんでいなかったけど)、王子さまの人選はかなり正しかったと言えるんじゃないかと思う。
 したたかでずぶとくて、適応能力が高くて、チームワークのいい彼らは、将来、どんな大人になるんだろう。
 楽しみなような末恐ろしいような……(特に黛くんがね(笑))。


 今回のシリーズって、とにかく富樫先生のお遊びの部分が多かったような気がする。
 そりゃもうシュミにはしりまくり!(笑)
 ついには王子さままでいじめられ役に転落(?)し、このマンガは“王子さまが他のキャラクターたちをいじめまくる”というものから、“冨樫先生がキャラクターたちをいじめまくる”という内容になってしまったような気がしないでもない。
 でも私としては、いじめられてるのが、王子さまだろうがクラフト隊長だろうがかまわなくって(なんて薄情な読者なの)、とにかくおもしろけりゃなんだってOKなんだな……って……なんか王子さま的な感覚だな、これ。
 こうなってくると楽しみなのは、次回の展開。
 はたして、王子さまに正義の鉄拳(ゴールデンハンマー)をくだせるカラーレンジャーたちの再登場はあるのか?(ないだろうが、あったらクラフト隊長とサド隊員とコリン隊員と雪隆くんと美歩ちゃんが喜ぶだろうな)
 今度はギャグなのかシリアスなのか。SFなのかホラーなのかミステリーなのか。
 まったく先が読めない『レベルE』のおかけで、私の人生は明るいのであった(大笑)。


今週の冨樫先生のコメント
今作品のために戦隊図鑑を買った。本屋のおばちゃんの視線がまぶしかった……。
S/Fソフト『RPGツクール』の中に、作品中の怪物は登場しません。念のため。
担当Y(ヤハギ)氏は、これを書いてる時点でマレーシア、例の土産よろしくお願いします。
コンビニで稲中9巻買ったら6ページに渡り鼻クソが。泣きながら本屋に走る。

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1996/01/14(日) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.004「From the Darkness」&No.005「Crime of nature…!!」 感想

 何が恐かったといって、あの山本くん(偽名)の懇切丁寧(?)な食事シーンの描写が恐かった。
 ここまで細かく描かなければならない必然性ってあるのかなあ、それとも、これってやっばり、ホラーマンガなんだろうか……(私はホラーもオカルトも嫌いなんだよ、実は)。
 おまけにジャージまで食べちゃうしなあ。食事は綺麗にしましょう……って、これは“餌”に対する礼儀なのか、単なる証拠いん滅なのか……。
 「寝るなと言われても眠くなる。食うなと言われても腹はへる。言えることなど何もない」というのは、まったくその通りで、あの山本くん一家に何を言っても慰めにはならないし、また何を言うべきでもないと思える。
 ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの『愛はさだめ、さだめは死』という短編小説が、このようなテーマを扱っていたが、ここでも理性は本能に負ける。やはり悲劇の原因はそのような生物が恋愛感情を持つまでに進化してしまったこと、としかいいようがない。まさしく、愛はさだめであり、そのさだめに従うことが死に直結する悲しい種族なのである。

 ところで、我ながら恐かったのは、あのオチを読んだ瞬間に、バッと前のベージを開き、「これはクラフト隊長が塗ったベタなのね~、サド隊員なんか几帳面そうだから、背景とか描かされていたんじゃないのかしら~、このお弁当もサド隊員が描いたものかも~」とかほざきながらうっとりとしていた、という事実である。
 私も理性が本能に負けてる(笑)。アブナイアブナイ。
 ちなみに、コリン隊員は斜線引きとトーン貼りね。うん(勝手に決めつけてる(笑))。
 でも、王子さまは本当にいつも美人に描かれているわね。よっぽど冨樫先生のお気に入りなのかしら。特に髪がとっても綺麗に描いてあるのよ(あごに手をあてるポーズをとるのは、あの方の癖なのか?)。
 それにしても、相変わらすクールなサド隊員がナイスだ(私、この人、好きなのよ)。


今週の冨樫先生のコメント
来年の抱負。1.徹夜なしで原稿を上げる。2.衝動買いをしない。(特にゲーム)3.部屋を掃除する。
精神関係の本を買い、自己診断した結果「要注意」と出た。よし。前よりマシだ。

tag : 冨樫義博 レベルE

◆◇◆◇◆ 1995/11/22(水) ◆◇◆◇◆

『レベルE』No.002「Run after the man!」&No.003「Riskey Game!」 感想

 比較的、穏やかだった第1話に対して、第2話はあまりにも冨樫先生らしい、とてつもない急展開。どうしてこんなに話がビシバシ進んじゃうわけ? と幽遊でこんな状況には慣らされていたはずの私もあっけにとられた。
 読者をふりまわすことにかけては、今のマンガ界で冨樫先生の右に出る者はきっといない(と思っているのは私だけじゃないはずだ)。
 で、いきなりのハードな展開にめまいを感じながらも、「これはハードSF路線でいくつもりなのか、アクション路線でいくつもりなのか」と思っていたら、なんとびっくりの逆転劇……しばらくあっけにとられたその後で、大声を出して笑いたくなったが、朝の通勤電車の中だったので理性でこらえた。
 クラフト隊長の“常に想像の斜め上をいく奴”という王子さま評に、心底うなずくと同時に、「これってもしかして冨樫先生ご自身のことでは」と思ってしまったのだが、まさしく冨樫先生は常に“想像の上“ではなく“想像の斜め上”をいきたがるお方。
 私には、「いいのか? 本当にこれで全てが解決したのか? それでお前は納得できるのか?」というクラフト隊長の台詞が、そのまま冨樫先生から読者への意地悪な問いかけに聞こえてしかたがない。
 ええ、「冨樫先生かやることだから」ですべて納得できちゃいますよ、私は(大笑)。

 「元気ですか?楽しいですか? 最高ですか? 特に何もないですか?」という王子さまの手紙をみて、「冨樫先生ってなんでこんなに文才があるんだろう」と思ったのは私だけでしょうか?
 私、本気でこの文才が欲しいと思いました。

 どんどんガラが悪くなる雪隆くん(苦笑)。しかし、この王子さまとつきあっていれば、誰でもこぅなるのかもしれない、でも、クラフト隊長と本気で喧嘩してたところを見ると、美歩ちゃんの言う通りもともとチンピラ体質なのかも。
 野球部とかにはいってそこそこの実力を持っているあたりをみても、この人、体力的にも精神的にもかなりタフなんだよ、きっと。高校生の分際で一人暮らしを許してもらえた、というあたりから推察するに、雪隆くんは野球での推薦越境入学者。さらに1年生でレギュラーをとれるあたりを見ると、それなりに野球がうまいはずなんだ。
 雪隆くんはこれから先どうころんでも、したたかに世間を渡っていくんだろうな。

 クールでいつもクラフト隊長をなだめる役にまわっているらしいサド隊員は、実はクラフト隊長を説得しながら、自分を説得していたんじゃないかと感じる。「これは任務です」と言いながら「そうだ、これは任務なんだ。我慢、我慢」と心に言い聞かせてたんじゃないかと思うと、本当に不憫でならない(クラフト隊長もサド隊員も)。
 クラフト隊長はサド隊員がいたからこそなんとかここまで正気を保ってこられたんだろうし、サド隊員もクラフト隊長がどうしても見捨てられないんだろうな。忍耐と涙をわけあうこの2人の努力はきっとむくわれ……ないだろうな(気の毒)。
 2人ともきっと心の底から王さまと王妃さまを敬愛しているのね。それだけにあの王子さまを見ていると○×☆△(訳不可能)なことになるのね。
 王さまと王妃さまからあの王子さまが生まれたことを、泣くほど悔しがっているサド隊員……ああ、その泣き顔が見たい! ……ではなく(つい本音が(笑))、ああ、なんてけなげなやつなんだ、こういうむくわれない努力をしている男が私はすんごく好きだ(はたで見てるだけならね)、そんなわけで、それだけでサド隊員が好きになってしまった私は……やはり性格が悪いのだろうか?

「今度はどうだ、サド隊員」「隊長!! まだダメです」……クラフト隊長とサド隊員は実にいいコンビだ(笑)。

 王子さまがクラフト隊長に対してありとあらゆるいやがらせをしている、という話を聞いた時、私は直感した。
 そのいやがらせの第1弾は、クラフトさんを自分の護衛隊長に任命したことに違いない!
 いや、絶対にそうよ。だって、殺したいほど嫌いな奴と四六時中、顔をつきあわせて、理不尽な命令をいちいちきかされて、おまけにからだをはってその命を守れだなんて、これ以上のいやがらせはないと思うわ。

 ディスクン星人さんやエラル星人さんたちは種族あげての野球狂だそうだが、自分たちではやらないのだろうか? それとも見るのが好きなだけで、実際にやるなら野球よりも喧嘩の方が好きなのだろうか?
 たかだか高校野球のはしっこにひっかかってる雪隆くんがあの扱いならば(まあ、山形県勢初の甲子園ベスト8を狙ってるせいもあるんだろうが)、野茂やイチローは神様だろうな。野茂のサインボールやイチローのサインバットをめぐって地球圏外で戦争ぐらいやるかもしれない。

 あの見開きを見て考えたこと。
1.三原順のようなことを……(『はみだしっ子』のあの字だらけページを最初に見た時はおもわず本を閉じたな)
2.これはやっぱり読まなきゃいけないんだろうな(活字中毒を自認する私だが、マンガを読んでいる最中にこんなものを見せられるとさすがに)
3.冨樫先生ってば何、考えてるんだか(考えてることがわかるようになったらオシマイかもしれない……って、すっごい失礼(苦笑))
4.冨樫先生ってばよくこれだけ書いたわね
5.王子さまって底なしに性格悪いわ
6.冨樫先生、これ、すっごくうれしそうな顔して書いたような気がする……
7.この字の大きさじゃ、コミックスになって縮小されたら読めないそ!(コミックス収録時には4ページに分割されるのでは? というのが一番、有力な説である)

 王子さまは、あのすっとぼけ方からしてコエンマさまに似ていると思っていたのだが、今回の王子さまの所行(笑)を見て私はおもわず心の中で謝った。
「すみません、コエンマさま! あなたはこんなに性格、悪くないです! こんなのと一緒にしてしまって、本当にすみませんでした!」

 あのドンデン返しを知った時にね、「ああ、またしても冨樫先生にかまされてしまった」と思ったのよ。
 「だまされた」とか「はめられた」とか言うよりも、「かまされた」ってのがピッタリあうような気がするんだけどね……なんとゆーか、私には「冨樫先生ってばもしかして、こういう読者の反応を予測して、裏で大笑いしてるんじゃなかろうな」という被害妄想があるらしいのね。
 これは幽遊の頃からすでにそうで、私は「幽遊の読者に“平穏”の2文字はない」とか言って、なんだか皆様に異様に納得されてしまったことがあったんだが、あれは「冨樫先生のファンに“平穏”の2文字はない」と訂正したいと思うわ。
 また、そういうことを言いながらも、こういう展開を小踊りして喜んでいる自分がいるのも事実だしねえ……。まあ、こういうのも、冨樫先生が戻ってきたなあ、という実感があってよろしいかもね(ほとんどヤケである)。


今週の冨樫先生のコメント
一人でやりたく思い、始めましたが、べたとトーンって大変っすね。どうしようかな…。
週刊連載でも経験しなかったひじ痛にかかる。なせだろう。あ、あの見開きのせいだ…。

tag : 冨樫義博 レベルE

カレンダ
09 | 2017/10 | 11
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
プロフィール

ひでみ

Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


HIDDEN_ARCHIVE(←『幽遊白書』の考察とか二次創作小説とかを置いてます)

カテゴリ
月別アーカイブ
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

検索フォーム
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
個別の記事以外のコメントはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンク
リンク