◆◇◆◇◆ 1993/03/28(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』領域”にようこそ!!の巻 感想

今週の心の叫び
幽助が中学生してる

不親切なあらすじ

幽助と桑原は無事、3年生になり、平穏な学生生活を送っている。
一方、霊界ではコエンマを悩ませる怪現象か発生していた。人間の中に妙な力を持った者が出現しているというのだ。
そして、幽助は城戸亜沙斗と名乗る少年とその仲間から呼び出しを受け、そのまま行方不明になってしまった。向かうところ敵なしの幽助をさらった者たちの正体とは?(以下、次号に続く)

おひさしぶり

おひさしぶりが多かった今週の幽遊。
まず、和服姿のぼたんがおひさしぶりでしたね。やっぱりこの子は和服がよく似合う。振袖姿もかわいかったけど、無地の和服(これはぼたんの制服なのかしら?)を着てると、これが一番だよねえ、と思ってしまう(そういえば、セーラー服姿のぽたんもひさしぶりだわね)。
次に、中学生している幽助と桑原くんもひさしぶり。幽助には学ランがよく似合うのに、最近、私服ぱっかりだったから、なんだかやけにうれしくなってしまった。
ええ、そうよ幽助。真冬でも30度を超える日ってあるわよね。まったく、最近の異常気象にも困ったものだわ。
竹中先生なんかもう、四聖獣編以来のお見限りだったわねえ(しかも、最後に見たのは、職員室で白目むいてた姿だった)。
けれど、それ以上にひさしぶりだと思ったのは、都会の風景。ここのところ、樹木とぼこぽこの地面と闘場(&妖怪のモプ)ぱっかりだったから、コンクリートがすっごい懐かしかった。

進級おめでとう

桑原くんはともかく、幽助。奇跡的に3年生になれて本当におめでとう。
二人は進級して同じクラスになったみたいですね(蛍子ちやんとは離れちやったのかな?)。なんかやたらと仲良くなっちやって、下校まで一緒だという……。
桑原くん。いつもべったりだった桐島くんたちはどうしたのよ! あの子たちのかわいい顔が見たいわ(桐島くんだけでいいんだけど……)。
それにしても、不良やってる幽助は本当におひさしぶり。「フッ」なんて言ってかっこつけてる幽助もしぶくて好きだわ。“ちょっとお茶目な幽ちゃん”てぱ、なんてかわいいんでしょう。
だけど、けんか相手は老若男女間わないというだけあって、あんなに強くなっても普通の人間とけんかしたがる幽助って……結構、危ないやつですね。
まったく、根っからのけんか好き。だけど、普通なけんかをやりたいっていう気持ちもわからないではないですね。ここのところ、普通じゃないけんか(……とは言えないかもしれない)ぱっかりだったから。
桑原くんも霊感が働かなくなったっていってたけど、もしかして霊剣も出せなくなっちやったんじやないんでしょうね。

城戸亜沙斗

新章に入って最初のニューフェイスは域戸亜沙斗(きどあさと)くん。中学3年生。
冨樫先生にしては凝った名前(失礼な言い方)ですが、「“領域”にようこそ」というのも珍しくしやれたサブタイトル。
そいでもって、危ない目をした亜沙斗くんは、やっぱりそうとう危なそうなやつですね。
顔はいまいちだけど、これから、どんどん危ない言動をしてくれそうで楽しみ(ス言葉をしやべるやつは初めてじゃないのかなぁ)。
いったい、どういう展開になるのかまったくわからない新章。それにしても幽助、しょっぱなからあっさりと誘拐されないでよ。
これで幽助はしばらく出番がなくなってしまうのね、きっと。寝たきりとどっちがマシなんだろう。

プーちゃんが欲しい

プーちゃんは人間界では部屋でお留守番かと思っていたんですが、なんと幽助のかぱんのマスコットになっていたんですね(あのひもはどこにくくりつけているのかしら……髪に結びつけてるのかな?)。
だけど、プーちゃんがそこらへん飛び回ってちゃ、そりゃあまずいですけど、不良として名高い幽助が、あんなにかわいくて大きい(マスコットとしては大きいよね)お飾りを、かぱんにぶらさげてるってのは、相当に目立つことなんじゃないでしょうか?
なんでわざわざ連れ歩いているのかなぁ。幽助の気を受けて生きてるプーちゃんだから、一定の距離または時間を離れて過ごすと、弱っちゃうのかなぁ(『パーム』のジェームズとアンディじゃないんだから……)。
しっかし、幽助はいまいちプーちゃんの扱いが乱暴。命の恩人(この場合、恩獣というのか?)なんだから、もうちょっと丁重に扱いなさいよ。
あんなに便利な子いないわよ。霊界との通信にも使えるし、いざという時の伝言役(プーちゃんて字が書けたのね……漢字は書けないみたいだけど)にも使えるんだもの。
あんなに賢くてかわいい子、私も欲しいわ。幽助、ゆずってくれないかしら。
ラジコンでもいいんだけどなあ。

今週の冨樫先生のコメント
BJCが好きだ。何も考えたくない時にデカイ音で聴く。“悪いひとたち”は必聴。

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その2
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◆◇◆◇◆ 1993/03/21(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』戸愚呂の償い!!の巻 感想

今週の心の叫び
戸愚呂って奥が深い

不親切なあらすじ

幽助たちが首縊島を去る日がやってきた。
幽助たちはホテルで出発支度をすませ、霊界ではコエンマと戸愚呂が最後の交渉を行っていた。
もっとも過酷な罰を望む戸愚呂と、それを留めようとするコエンマ。しかし、戸愚呂は考えを変えようとはせず地獄への道を辿り、その途中で現れた幻海師範の説得にも耳をかそうとはしなかった。
そして、船を待つ幽助たちの前に、生き返った幻海師範が現れる。
戸愚呂はみずからの罰を重くするかわりに、幻海師範を生き返らせたのだ。
かくして、長かった暗黒武術会編は終わり、幽助たちは首縊島を去るのであった。

浦飯チーム島を出る

久しぶりになごやかな4人組の姿にうれしくなった(蔵馬のコート姿がおしゃれだよね)。長かった暗黒武術会編だったけど、4人が揃う機会が少なくてちょっと寂しかったのだ。
幽助と桑原くんの馬鹿話しに、蔵馬か茶々を入れ、飛影ちゃんがそれを呆れながら見ている。という構図が私はとっても好きなんだけれど、なかなかお目にかかれない。
それにしても、幽助が落ち込むとわかっていて、真実を語る蔵馬の厳しさと強さが好きだ。無駄な慰めを言わない蔵馬は、本当に幽助のことを大切にしているんだよね。だから、妙な期待を持たせまいと、辛いことをちゃんと口にしてくれるんだよね。そして、幽助もそれをわかっているから、なんとか皆に気を使わせまいと努力をしているんだよね。
やっぱりこの4人はいいよね。4人で一緒がいいよね。
ああ、なんだかしみじみとしてきちゃった。
桑原くんが生き返ってくれて、本当によかったなあ。

長かった春休み

驚いた驚いた。
暗黒武術会は学校の春休みにあわせて行われていたんですね(一年ぐらい闘っていたような気がするって……実際、一年間、闘っていたわよ)。
あの優等生の蛍子ちゃんが学校をさぼってるのかしら? とか考えていたんですけど、春休みだったんですね。
左京さんが幽助たちの都合を考慮して、この日程を定めていたとしたらちょっとすごい(だけど幽助たちを殺すつもりだったんだから、そんなことする必要もなかったような……)。彼は気くぱりのススメな人だったんですね(……なんだかなあ)。
だけど、幽助は特訓のために2ヵ月も休んでいるし、それ以前の半月の長期欠席、さらには死んでいた間の分のお休みを考えると……3年生になれるんでしょうか? それとも、以前と同じように温子お母さまがお友達を連れて、校長室まで泣いて頼みに行くのでしようか。
謎だなあ。

コエンマさまだっ!

コエンマさま霊界バージョンが、久しぶりに登場いたしました。なんだか、この福々しいお顔を見るとホッとしますね。
ところでコエンマさまは、部下を顔で選んでいるんでしょうか。ぽたんはかわいいし、今週登場の和服姿のお姉ちゃんはすばらしく美人ですねえ(和服の着こなし方がおそろしく色っぽいの)。
とってもうらやましい職場環境。うちの会社もこうだったらよかったのに(ハンサムなお兄ちゃんよりも、きれいなお姉ちゃんを見るほうがうれしいって……変ですか?)。

戸愚呂の闘い

戸愚呂と幽劫の闘いはそのまま、戸愚呂と漬煉のリターンマッチだったのかもしれない。
戸愚呂は50年前、当時、どうしようもないほどの力を持った敵に遭遇し、仲間と弟子を殺された。
きっと、戸愚呂は大切な人達を守ろうと、傷ついたからだで何度も何度も、漬煉に飛びついては振り払われ、「オレは無力だ……」と思ったんだろう。桑原くんを救おうとする幽助と同じ、絶望と屈辱を感じたのだろう。
そして彼は“鬼”となって潰煉を倒し、その後、妖怪になった。人間のままでは潰煉を倒すことができなかったので、人間を捨てたのだ。
戸愚呂はそうして、50年もの間、傷つき続けた。そして、その傷は誰にも癒すことができなかった(幻海師範にもできなかった)。
彼を救うことかできたのは、彼よりも強い者だけだった。
彼はきっと潰煉になったのだと思う。そして、漬煉を倒す者(自分を倒してくれる者)を待ち望んだ。いつか誰かが、50年前の悪夢を修正してくれるのではと期待した。
そして、幽助(戸愚呂)は人間を捨てることなく戸愚呂(潰煉)を倒した。彼は人間のままで、妖怪たちの理不尽な行動に対して、立派に対抗してみせたのだ。そこでようやく、戸愚呂は本当に仲間と弟子のかたきを討つことができたのだ。
それが、いかに不自然な論理であるかを知りつつ、そうせずにはいられないほど、戸愚呂の絶望と挫折は大きかったのだろう。
しかし、いかに戸愚呂が傷ついていたからといって、戸愚呂のしたことが許されるわけがない。幻海師範の言った通り、戸愚呂は明らかに間違っていた。
彼の拷問としか言いようのない償いの仕方は、何も生み出さず、誰も幸せにできなかった。
多くの人間や妖怪を傷つけ(雪菜ちゃんを泣かせた罪は重いぞ!)、多くの運命を狂わせた(武威さんや美しい魔闘家・鈴木も、戸愚呂に運命を変えられちゃったんだよね)。彼のために幸せになった者など、どこにも存在しなかったのではないのだろうか。
そんな自分の聞違いを知っていたから、戸愚呂は何も言わなかった。
いいわけもしなかったし、許しを請おうともしなかった。ひたすらに沈黙を守り続けた。
本当に不器用な男だったのだ。
そして、一億年(一万年×一万回)の苦痛の果てに待つ永遠の“無”を望んだ彼は、最後まで自分を見捨てずにいた幻海師範に、微笑みかける。
その時、彼はようやく人間に戻ることができたのだ。

幻海師範の女心

戸愚呂との最後の会話を交わしている幻海師範を見て「ああ、女だよなあ」と思った。
男勝りで気の強い面ばっかりが出ていた幻海師範だったけれど、今号の幻海師範は本当にいい女だった。女特有の強さみたいなものをひしひしと感じてしまったのだ。
二人とも、一番、幸せだったであろう頃の姿に戻って、最後の会話を交わすことになったのに、戸愚呂は「もうオレなんかにかまうな」なんて冷たいことを言い、幽助のことばかり口にする。
そんな彼に、幻海師範はすねてみせた。あれは絶対にすねていた。
そして、そのうえで、「本当にバカなんだから」という短い台詞で彼を許してしまうのだ。
そんな幻海師範に、女特有の強さとしたたかさを感じる。
蛍子ちゃんもよく幽助にむかって「バカなんだから」と言うけれど、あれもきっと同じもの。そんな短い言葉で、なんの理由もなく彼女たちはしょうがない男たちを許してしまうのだ。
戸愚呂。あなたは本当に馬鹿な男だったと思うよ。
あんないい女に「あんたが年をとれぱあたしも年をとる。それでいいじゃないか」とまで言われたのに、それを振り切って、勝手に一人で傷つき続け、それによって幻海師範を50年もの間、傷つけ続けたんだから。
本当にもう……馬鹿だったよねえ。
あっ、書き忘れちやったけど、幻海師範が生き返りましたね。絶対に生き返れないと思っていたので、とっても驚きました。
だけどね、幽助ってば力がついても技のほうがさっぱりで……これからどうするんだろうと思っていたんです。
そうだね。幻海師範に教えてもらえるんだね。よかったね、幽助。

残る気がかり

暗黒武術会編は終わったけれど、残された謎や気がかりもたくさんある。
飛影ちゃんと雪菜ちゃんの問題。
左京さんの遺産と、今回分の武術会の収益金の行方(いったい、誰が握っているんでしょう)。
そして、「島に残った左京の野望を継ぐ者」の正体(私はしぶとく生き残っていた戸愚呂(兄)だったりしないかなあと思ってます)。
だけどまあ……とにかく一段落ついてよかった。

今週の冨樫先生のコメント
①横山智左さんCD感謝です。6曲目が好きです。②幽遊のCD、皆さまよろしく!!

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所

tag : 幽遊白書

◆◇◆◇◆ 1993/03/14(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』一番の望み!!の巻 感想

今週の心の叫び
いいの…幸せだから…

不親切なあらすじ

戸愚呂を倒した幽助は、駆け寄ってきた仲聞たちに問いかけた。
「オレ……生きてんのか……」
勝利の代償となった桑原を思い、途方にくれる幽助。そんな彼の前に現れた踊る桑原(笑)。
桑原は死んではいなかった。幽助の底力を出させるために死んだフリをしていただけなのだ(驚かせないでよ……)。
そして、賭けに負けた左京はその野心とドームを道連れに消えていく。
そして、暗黒武術会は終焉を迎えたのであった。
めでたしめでたし(……となるのか?)。

桑原くんが……

桑原くんが……生き返ってしまいました。
あれだけ「桑原くんを生き返らせて-!!」とわめきちらしていた私が言うのもなんなんですけど…だましたわね!
いやあ、すっかり冨樫先生に踊らされちゃいましたよ。いったい、いつになったら冷静な目でマンガが読めるようになるんでしょう……。これだから、「それだけ幸せそうな顔してマンガ読む人を見たことがない」なんて言われちゃうんですよ。私は。
まったく、こんなに簡単にだまされてしまう読者は、マンガ家の宝だと思うわ!(ひらきなおっている)
でも、いいの……。だまされても。
桑原くんが生き返ってくれて、とーっても幸せだから……(笑)。
お願いだから、二度とこんなことはしないでくださいね、冨樫先生。幽助も飛影ちゃんも蔵馬も殺さないでね。陣も凍矢も酎も鈴駒も(以下、延々と続く)、誰も誰も殺さないでね(無理な注文とはわかっているんですけど……)。
だけど、きっと桑原くんもバツが悪かったのよね。
幽助が「桑原になんて言えばいい?」なんて言いながら、目から青春の汗を流しているところに姿をあらわすのは、大変な勇気が必要だったのよね。
だから、あんなふうに踊りながら「よっ!元気?」なんてふざけてみせたのよね。あそこでシリアスな顔して「浦飯。よくがんぱったな」なんて、言えるわけないわよね。
せいいっぱいおちゃらけてみせた桑原くんが、愛しくってたまらないわ(笑)。

蔵馬ときたら……

それにしても許せないのは、死んだフリした桑原くんではなく、それに協力した蔵馬である。
蔵馬! あなたってば、いくら正体がおキツネさまだからって、演技力ありすぎよ。
私は桑原くんに駆け寄った時のあなたの、あのいたたまれないほどの苦しげな表情にだまされたのよ。
確かに、桑原くんが幽助をだましたのはこれで2度目だけれど、両方とも共犯者はあなたよ! わかってるの? あなたの名演技がなければ、幽助だってきっとだまされたりはしなかったわ。
だけどね。幽助ってば、本当に単純なやつだから、そんなことにも気づかず、桑原くんは責めても蔵馬は責めないの。
だまされちやいけないわ! 幽助。責めるなら蔵馬よ!

飛影ちゃんてば……

桑原くんが復活してくれたうえに、待ちに待ったシーンを見ることができた私は、今、最高にハッピーな気分です。
待ちに待っていたシーンとはなんでしょう?
はい。決まってますね。例の飛影&雪菜の大接近ツーショット!! のことですよ。
普段から幽助×飛影か一押しよっ!などと叫んでいる私は、飛影×雪菜と桑原×雪菜が大好き(矛盾しているようだけど、本当だからしょうがない)なので、飛影ちゃんと雪菜ちゃんの接近を今か今かと待ちわびていたんです。
ああ、それなのに……それなのに……。つれない飛影ちゃんは、雪菜ちゃんを完全に無視して、知らぬ存ぜぬで押し通す構え。いったい、いつになったら……と思っていたら、暗黒武術会編終了間際にようやく見せてくれるとは。冨樫先生も商売上手!(なにが言いたいんだか)
いいですねえ。なんだかんだ言ってても、いざ、雪菜ちゃんの危機ともなれば「加速装置!」(ネタが古すぎますか?)で駆けつけちゃう飛影ちゃんのけなげさがたまらない。
おまけにそれが桑原くんの目の前ってのが超ナイス! 雪菜ちゃんの腰にまわされた腕も要チェックね(笑)。
さあ、どうする桑原くん。雪菜ちゃんには地上最強の小男がついているぞ! 負けるな桑原くん。雪菜ちゃんをかっさらうんだ! 行け行け飛影ちゃん。雪菜ちゃん相手なら近親相姦(あぶなすぎる……)だって許しちゃうぞ!(どっちを応援しているんだか……自分でもよくわからない)
しかし、あの場で「大丈夫か? 雪菜」なんて言わないあたりか飛影ちゃんらしくって泣かせますね。「ポヤポヤするな。行け」なんてそっけない言葉で、あくまでもシラをきり通そうとする飛影ちゃん。だけど、その言動のすべてが雪菜ちゃんへの愛を感じさせてくれて、私はもうクラクラです。
あの1コマを思い出すだけで、ヘラヘラ笑いを浮かぺてしまう……。
それにしても、あのツーショットの飛影ちゃんてぱやけに子供っぽい表情をしてましたよね(ホッとして気がぬけちゃったのかしら)。おまけにいつのまにか筋肉かなくなっちゃって、おそろしく腕が細くなってるし、身長も雪菜ちゃんとほとんどかわらないように見える……。
とても兄妹には見えません(笑)。
いいとこ同じ年の幼馴染み。なんだか『小さな恋のメロディ』な世界だったわ。

幽助だよね

今週の幽助は災難でした。
どシリアスになって、死にそうになって、ようやく戸愚呂に勝ったのに、桑原くんが復活した途端に、あれだけ大変たった闘いがすっかりギャグになってしまったんですもの……。
桑原くんのために流した涙(幻海師範が死んだ時ですら、涙は見せなかったのにねえ)を返せ! と、叫びたい気分だったでしょうね。
あんな姿を見せてしまった気恥ずかしさと、桑原くんの元気な姿を見れたうれしさと、皆にだまされた怒りがごちゃまぜになって、もうどうしていいかわからない状態で、とりあえず手近にいた桑原くんをポコポコにしてしまったのよね。
それにしても、あの時の幽助の顔は絶品だったわ。もう、ホラーとしか言いようがなかった(蔵馬が本気でおぴえていたものねえ)。だけど、悔やんでも侮やんでも取り返しがつかない、と思っていたものが、目の前で踊っていて、実はあれだけの大変な思いをした出来事がただの詐欺で、自分は仲間にだまされていただけだったんですものね。アメリカンクラッカーな涙を流したくもなるわ。
しっかし、その後がまずかったわよ、幽助。
いくら相手が蛍子ちゃんだからって、いくらせっぱつまった状況だからって、女の子の顔をパンパンなぐっちゃいけません。
蛍子ちゃんは幽助を心配して……心配しすぎてあんな状態になっちゃったのよ。そこまで幽助のことを心配してくれてるのよ、蛍子ちゃんは。
だからめんどくさいなんて理由で、蛍子ちゃんを殴っちゃいけないわ(しかし、その後で逆に幽助を殴り倒しちゃうあたりが蛍子ちゃんらしくって……)。
それにしても、轟音をたてて崩れ落ちるドームから、女の子におんぶされて脱出するヒーローってのはサマになりませんわ。実際。
けどね。久々に幽助と蛍子ちゃんのケンカを見て、幸せな気分になれたの。
ああ、ようやく14才の幽助に戻れたね。
がけっふちまで追い詰められて、痛い思いをして、生きているのが不思議なくらいの激烈な闘いを乗り越えて……泣いて、怒って、哀しんで……大変だったよね。
だけど、終わったんだよ。幽助。
きっと、またすぐに大変な目にあわされるんだろうけど、ひとまずは終わったんだよ。幽助。
たとえ、“一番の望み”はかなえられなくても、幽助の本気は、戸愚呂を救い、幻海師範を救ったんだと思う。
だから、今はこれだけを言ってあげたい。
お疲れさま。幽助。よくがんぱったね。

そして、幽助、桑原くん、蔵馬、飛影ちゃん。
暗黒武術会の優勝。本当におめでとう。

戸愚呂と幻海師範

ようやく、幻海師範が戸愚呂に「幽助の仲間を殺せ」と進言した理由がわかった。
幻海師範は戸愚呂、あれだけ激しく対立し、殺しあいまでした男、を信じていた。
戸愚呂は決して桑原くん(他の誰かになる可能性もあったんだけどね……)を殺さないと、信じていた。
そして、ヤバイ賭けにうってでたのだ(幻海師範にしてみれば、それほど分の悪い賭けではなかったのかもしれない)。
戸愚呂はきっと、幻海師範の思いを承知したうえでその期待に応えた。
二人は50年の対立を経てなお、信頼しあう仲間だったのだ。
これはちょっとすごいことだと思う。
幻海師範は信じた。
妖怪となり、大きく道を違えた戸愚呂には、昔と変わらぬ正々堂々とした格闘家の心を信じ、何よりも大切にしているはずの愛弟子の幽助には、どん底からはいあがる強さを信じた。
みずからの力で戸愚呂を救いたいと願い、それに失敗した幻海師範は、幽助が戸愚呂を救うことを願うことしかできなかった。
そして、二人をとことんまで信じたがゆえに、あのような行動にでたのだろう(つまり、あれは幽助と戸愚呂の闘いであると同時に、幻海師範と戸愚呂の闘いでもあったわけだ)。
はっきり言って、誉められた策ではなかったけれども(だって、幽助かかわいそうすぎるよ)、あれ以外に方法はなかったような気がする。
幻海師範はやっぱり強かった。
信じる者こそが強い。信じきれる者だけが強い。
それが、幻海師範の強さの秘密だった。
だけど、やっぱり哀しいよね。こんな方法でしか、戸愚呂は救われなかったんだから。

左京さんの夢

左京さんはドームを道連れに死んでしまいました。
あの、自分の命に対する執着心の薄さはいったいなんなんでしょう。コエンマさまが言った通り、保身を考えないやつほど恐ろしいんですよね。
“死”を恐れない彼の恐ろしさが恐ろしかった(なんだかよくわからない文章)一幕でした。
彼は人間界と魔界を結ぶ界堺トンネルを夢見ていました。その理由は「おもしろそう」と、実に簡単明瞭ですが、それにつきあわされる皆はえらい迷惑です。
100%の自分で闘いたいという、わりかし自己満足的な戸愚呂の望みはそれほど異常でもありませんが、人類すべてに地獄を味あわせたい(しかも、人間に対してひどく絶望しているというわけでもないらしい)という、周囲を巻き込む大迷惑な望みを抱いた左京さんという人は、結局、なにがしたかったんでしょうか。
最後まで薄笑いを浮かべ、別にどうするわけでもなく砂塵の中に消えていった左京さんは、あれはあれで満足していたんでしょうか。
彼は、自分の“異常”を自覚し、それを暴走させることに喜びを感じているように、私の目には映りました。わけもなく“破滅”を望んでいただけで、あまり深いことは考えていなかったのではないかと、思えるのです。
案外、あの戸愚呂が左京さんに従っていたのも、それゆえかもしれません。左京さんに“破滅”の匂いをかぎつけ、彼ならみずからを“破滅”させてくれるのでは? と期待したのかもしれません。
出番はめちゃくちゃ少なかったけれども、考えてみれば長い暗黒武術会編のすべてを始めたのは左京さんで、すべてを終わらせたのも左京さん。暗黒武術会編の影の主役は戸愚呂と左京さんであったと、私は思います。
結局、彼は何者だったのだろうかと考えても、答えはでません。
彼が戸愚呂に「狂っていたのは私だけだった」と告白したあたりをみると、あれはあれで、誰かに自分というものを知ってもらいたい、と思っていたのかもしれないと思うばかりです。
左京さんと戸愚呂。この二人はすぱらしい悪役でした。
だから、私は彼らを嫌いにはなれません。

今週の冨樫先生のコメント
目標と裏腹に、衝動買いで水槽が増える増える。水中の小宇宙に見事はまってます。

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所

tag : 幽遊白書

◆◇◆◇◆ 1993/03/07(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』最後のフルパワー!!の巻 感想

今週の心の叫び
やっと終わった…

不親切なあらすじ

戸愚呂のフルパワーと幽助のフルパワーがついに衝突した!
幽助のすぺてをかけた霊丸を戸愚呂は正面から受け止めたが、100%の力に肉体が耐えきれず、彼はとうとう自己崩壊をおこし倒れてしまった。
こうして、暗黒武術会の優勝は浦飯チームに決定したのだった。

100%と120%

戸愚呂は100%を超えようとして失敗した。
100%の力で闘うことができる相手を求め続けてきた彼は、幽助という敵に巡り合えることができた喜びに、有頂天になっていたようだった(実際、彼は限界を超える力を出したくてしようがなかったのかもしれない)。
いつでも背水の陣をしき、死にものぐるいで闘ってきた幽助と違って、戸愚呂は常に余力を残した闘いをしてきた。あるいは、幻海師範の若い時であったなら100%の相手をできたかもしれないが、さすがにそういうことにはならなかったようだ。
全力で闘うことの喜びを求めてしまうのは、闘いに生きるものたちの本質なのかもしれない。幽助はともかく、飛影ちやんにはその傾向が顕著である。
結局、戸愚呂は100%のパワーに肉体自身が耐えきれず、自己崩壊をしてしまったのだが、満足して死んでいったように感じられる。
結局、幻海師範と同じような時期に死んでしまったわけだから、妖怪に転生してまで得た寿命もあまり意味がなかったわけだ(不老という点では意味があったんだけどね)。
私は、もし戸愚呂が妖怪にならなかったら、どうなっていたのだろうかと考えてみた。
希望としては、幻海師範と一緒に山の中で、修行と妖怪退治に明け暮れる生活を送って欲しい。だけど、そんな二人に弟子人りなんかしたら大変だろうなあ。幻海師範一人に、あれだけ苦しい目にあわされていた幽助なのに、鬼教師が二人となった日には……(気の毒な幽助)。
だけど、もし戸愚呂と幻海師範が結婚して、子供でも生まれたあかつきには、大変なスパルタ教育が待っていそうな気がする……。案外、戸愚呂なんてかなりな子煩悩オヤジになるかもしれない。
はなしがそれてますね、元に戻しましょう。
とにかく、幽助はみずから、自分の中に戸愚呂に憧れている部分があったことを認めたけれど、戸愚呂の中にも幽助に憧れている部分が存在していたはずなんですね。
老いに対抗するために妖怪への転生を望み、いつまでも強くあれと願った彼も、結局、長い年月に耐えられず、自分よりも強い者に倒される時を待ち望んでいたんじやないかと思う。
だってね、自分か捨て去ったはずの“老い”から逃げずに、人間としての生にこだわり続けた幻海師範は、幽助という最高の弟子を得ることができたのに、自分は妖怪になっても何も得ることができなかった。強くなりすぎて命がけで闘うこともできなくなってしまい、“敵”すらも失ってしまった。
そんなわけで、戸愚呂は妖怪になっても、ちっともいいことはなかったように思う(兄貴のほうは妖怪としての生を楽しんでいたようだけど……)。
結局、戸愚呂は幻海師範の執念に負けてしまったのだ(女の恨みは恐いんだよ)。
私は冨樫先生が一番ごひいきにしていた戸愚呂というキャラクターか好きだった。
彼は最高の悪役だったと思う。
できればあの世で幻海師範と再会して、笑みを交わしあっていて欲しいものだ。

優勝商品の行方

ところで、幽助たちが優勝したのはよいが、いったい、なんでも望みをかなえてくれるという優勝のごほうぴはどうなってしまうのだろうか。
優勝賞品を出そうにも、運営委員はすべて戸愚呂に殺されてしまったし、たった一人、生き残った左京さんも、戸愚呂が負けた以上、生きてはいないだろう(彼には自分の命に執着している様子がまるでないから、姑息な手段を用いて生き延びるということはあり得ないと思う)。
飛影ちゃんの望みはすでにかなえられてしまったわけだが(だって、運営委員の皆殺しが願いだったんでしょ?)、一体、他の連中の望みはどうしてくれるんだろう。
きっと未払いってことになるんだろうなあ。
もったいない。

樹里さんと小兎ちゃん

今週の幽遊を読んでいての最大の謎は、樹里さんと小兎ちゃんがしっかりと生き残っていたことであった。
樹里さんも小兎ちゃんもかなり職業熱心な方だったから、あのような惨状にあっても、職務を放棄しなかった。だから、かなり戸愚呂に近い場所にいたはずなのだが、ちょっとヨロヨロしているだけでちゃんと生きているのだ。
してみると、あの二人はああ見えても結構、強い妖気を持っている妖怪なんだろうか。それとも、結界をはるのが得意なんだろうか。さもなければ、フェミニストなコエンマさまが、さりげなく蔵馬と一緒に“壁”の中に入れてあげていたのだろうか(案外、瑠架さんが影で結界を張っていたのかもしれない)。
ぜひ、真相が知りたい。
だけど、二人で声をあわせて幽助の勝利をコールする姿はうれしかったなあ。冨樫先生、かわいい二人を忘れないでくれてありがとう。

今週の冨樫先生のコメント
家のピラニヤはマグロの刺身が好物だ。オレよりいい物食って、よく育っていやがる

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所

tag : 幽遊白書

カレンダ
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プロフィール

ひでみ

Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


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