◆◇◆◇◆ 1994/06/26(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』 「SPECIAL DAY」 感想

今週の心の叫び
骸に飛影ちゃんをとられちゃったよ

不親切なあらすじ

飛影ちゃんは骸のお気に入りだけど、実は飛影ちゃんも骸がお気に入りだったんだな、というおはなしです(嘆息)。

SPECIAL

なんだかねえ。
今週号を読んで、わめいてわめいて……最後にはため息をついちゃいましたよ。
これをずっと読んでくださってる方で、知らない人はいないでしょうけど、私は幽助×飛影で飛影×雪菜の人だから、飛影ちゃんはいつでも幽助もしくは雪菜ちゃんの所に帰りたがっているんだと、ずっと信じていたんですね。
今はたまたま骸のところにいるだけで、いずれは幽助と雪菜ちゃんのところに帰るのだと……確信していたんですよ。
それがね、飛影ちゃんてば、自分の意志で骸のそばにいて、しかも、あんなふうに骸の世話までやいてやってる……なんかもう……愕然としちゃいましたよ。
飛影ちゃんてのは、自分から積極的に他人に働きかけるということを、めったなことじゃやらないですよね。
だから、それをやる相手は、絶対に“特別”な人なんですよ。
その飛影ちゃんにとっての“特別”は、幽助と雪菜ちゃんだけだ、と私は思っていたのだけれど、その“特別”に骸が組み込まれているとはねえ。
今週の幽遊を読んで、私の中の飛影ちゃん像がガラガラガッシャンと音をたてて崩れ落ちたような気さえしました(泣)。
なんか……私はどっかで、飛影ちゃんのことを読み違えていたみたいです。
今週の前半は、「飛影ちゃん! あなたはいつまで骸のところにいるつもりなの?」「幽助のところに帰ってこ~い!」「雪菜ちゃんのことはどうするのよ!」「や~ん。骸×飛影は許せても、飛影×骸は許せない~!」「蔵馬も蔵馬だ! “痴話ゲンカ”とは何事だ!」「飛影ちゃんが、骸のことを“とびきりの女”だって~」と、わけのわからない狂ったことを叫びまくっていたんですが(本当にバカだよねぇ(苦笑))、少し落ち着いた後半は、崩れ落ちてしまった私の中の飛影ちゃん像の修復に懸命でした。
一体、私はどこで飛影ちゃんを見失ってしまったのか……。
はっきり言って、そんなこと真面目に考える必要はまったくないんでしょうが、これは私にとって、かなりな重大事でした。
私は飛影ちゃんを理解したいと、真剣に願っているし、あの子を見失いたくはないのです。
だから……今となってはもう、骸のそばに留まり続ける飛影ちゃんに怒っているとか、飛影ちゃんを骸に独占されて哀しんでいるとか、飛影ちゃんが幽助や雪菜ちゃんのいないところでも、結構、幸せそうに生きていることに対して、不満を持っているとかいうことは、とりあえず横に置いといて(“忘れて”と言えないあたりが我ながら……)、私の中の飛影ちゃんを取り戻すために、私は考え統けるしかなかったのです。
ああ、ず~っとず~っと、飛影ちゃんが出てこなくて、1コマでもいいから出てきてくれないかな~、とか言っていたくせに、出てきたら出てきたでブーブー文句を言う私……。
だけどね……しょうがないじゃない!
私は飛影ちゃんを幸せにできるのは、幽助だけだって信じこんでいたんだからさ!(そう信じこむこと自体が変なのか?)

BIRTHDAY

静流姉さんて、前から大大っぽい方でしたけど、ますますお美しくなられて(おもわず敬語)、なんだかドキドキしちゃいます。
静流姉さんは、今、何をやっているんでしょうね(美容師の卵なのかな?)。
ああ、―家団らんしている桑原家……本当に今の桑原くんて、幸せそうだよねえ。
髪をアップにしている雪菜ちゃんもかわいくていいなあ(静流姉さんが結っているのかもしれない)。
この子って本当に順応性のある子よね(しかし、妖怪が異星人のことを「ロマンがある」などと語っているのって、よく考えると笑えるものがある)。
それにしても、大きな目、小さな口と鼻の飛影ちゃん……かわいいじゃないか!
しかし、移動要塞百足は骸ハーレムという話があったけれど、本当にそうだったのね。
皆、骸が好きであそこにいるのよ、きっと。
それでもって、そんな骸を崇拝している連中が集まって、やけにほのぼのと仲がよさそうなことをやっているあたりが妙におかしい(皆が「骸様」と呼んでいるのに、飛影ちゃんだけが「骸」……う~ん。態度のデカいヤツ(笑))。
私は、骸の77人の側近というのは、それぞれに筆頭戦士の地位をめぐって、つのつきあわせていると思っていたんですけど、実はそうじゃなかったんですねえ。
彼らはそれなりに仲よく、自由な生活をしているんですよ、きっと。
それにしても本当にねぇ……骸が、こんなに“子供”なやつだとは、私、思ってもみなかったんですよ。
骸って、昔は髪とか長くって、本当に女らしい子(姿が、という意味です)だったんですね。
それが、髪を切り、男っぽい格好をして、男言葉を使っているというのは……“女”である自分が、とてつもなくイヤだったからなのかもしれません。
なんかねえ……私なら、あんな目にあったら、女やめたくなると思いますもの。
“呪い”によって強くなった、と言った骸が、本当に呪っていたものは、あんな男の娘として生まれた運命なのか、その運命から逃れたつもりで、実は全然、逃れていなかった自分自身の弱さなのか、それとも、また別のものなのか……。
いずれにしても、骸にとっての“誕生日”というのは、祝うべき日ではなく、呪うべき日であったのですね。
誕生日がおめでたいのは、この世に生まれてきたこと、そして、生きていることはおめでたいことだ、という前提があるからで、そういうことをおめでたい、と思っていない人にとっては、別にめでたくもなんともないわけです。
だから、骸が“HAPPY BIRTHDAY”を迎えたのは、多分、これが初めてなんでしょうね。
誕生日のたぴに欝状態に陥っていたという骸は、いつも過去と戦い続けていて……それなのに、ずっと負けっぱなしたった。
あの骸が、ずっと催眠術にかかり続けていたっていうのは、心のどこかで、そんなニセモノの……けれど、幸福な記憶を欲しがっていたからなのかもしれません。
多分、骸は骸なりに、何かにすがりたかったんでしょうね。
そして、ひょんなことから手に入れた氷泪石は、骸に“救い”の期待を与え、その氷泪石の正当な持主である飛影ちゃんは、骸の期待に応えたのかもしれません。
なんかねぇ……最後の骸の微笑が、とてつもなくかわいくってねえ……ため息でしたよ。
骸って、こんなにかわいいやつだったんですよ。
もう、ヘナヘナしちゃいますね。
おそらくは1000年以上も、トラウマをひきずり続けていた骸のことを、私はあわれだとか、かわいそうだとかは思いません。
なんか……骸って、“小さな女の子”だったのねえ、と思ったの。あれだけ、強くて強くて強い方なのに……アンバランスだよねえ。
骸って、一人で泣き続けていて……それなのに自分からは決して「救って欲しい」と言わなかったんですね。
でも、飛影ちゃんに向かって「おまえにならすべてを見せられる」と言った時に、骸は確かに飛影ちゃんに救いを求めたのね(奇淋さんとかも、骸を救いたかっただろうに)。
あの後、飛影ちゃんからのプレゼント(本当に悪シュミなプレゼントだと思う)を、骸はどうしたのかしら、と考えたんですが、さっさと殺すか捨てるかしたんじゃないですかねえ。
もう、父親に対してまったく無関心になっちゃって、いじめて喜ぶのもアホらしくて、とっとと目の前から消しちゃったんじゃないかと……。
いずれにしても、骸はもう誕生日のたびに欝状態になるようなことはないのでしょう。
しかししかし……骸はね、もともとそんなに嫌いな人じゃなかったの。それに加えて、こんなにかわいいところを見せられるとねぇ……なんだかもう、どうしていいのかわからないですよ。
私が、なぜに骸に対して純粋な好意を持てなかったのかと言えば、単に飛影ちゃんをひとりじめにしているのが許せない! という、非常に低レベルな感情ゆえでしたからねえ(苦笑)。

飛影ちゃんのこと

私にとって、飛影ちゃんというのは、いつでも誰かの“保護”を必要とする“子供”でした。
以前から書いているように、私は飛影ちゃんを“溺愛”しているし、飛影ちゃんに対して“過保護”でしたから……それって、つまりはそういうことなんですよ。
飛影ちゃんは、いつまでも“大人”になりたくてしょうがない“子供”であり続けるのだろうと、ごくごく素直に私は考えていました。
飛影ちゃんは“大人”にはなれないのだろうと、どういうわけだか確信していたのです。
その、“大人”になろうとあがいている飛影ちゃんが、私はあわれで愛しくてかわいくてしかたがなかった……のだけれど、それはちょっと違っていたようです。
私は、今週号を見て、初めて飛影ちゃんを“男っぽい”と思いましたのよ。
これはねえ……私の価値観を根本から覆す、重大な事件でございました。
本当にもう……飛影ちゃんをあなどっていたというか、なんとゆ-か……なんだか、とてつもなく情けなかったです。
それでも、負け借しみじゃないけど、以前の飛影ちゃんは確かにそういう子だったんですよ。
少なくとも、私はかなり真剣に幽遊を読んで、ことに飛影ちゃんのことはよく考えて、そういう結論を出していましたし、今、考えても読み違いがあったとは思えない(これは、私の読み方においての確信ですから、他の方がどういう確信を持っているかは問題じゃないのです)。
では、どこに読み違いがあったのかと真剣に考えてみれば……やっぱり、『それぞれの一年 飛影』しか考えられないんですね。
私は、『それぞれの一年 飛影』で飛影ちゃんはドン底に陥ってから、ずっとドン底をさまよい続けているのだと、漠然と考えていたんですよ。
でも、それは大きな間違いだったみたいです。
飛影ちゃんは、あそこで何かが大きく“変化”したんですね。
飛影ちゃんはドン底をさまよい続けていたわけじゃなくって、あそこを本当の底にして、実はものすごい勢いで浮き上がっていたのかもしれないです。
飛影ちゃんが骸のそばにいて、幽助について語り、幽助の行動に喜び、幽助の行動を支持した骸に向かって「おまえ、気に入ったぜ」と言った時、私は飛影ちゃんはだいぶ落ち着いたみたいだなあ、と思いました。
それは、飛影ちゃんがまだ“立ち直って”いなくって、あれは“開き直った”という状況なのだろうと、なんとなく考えていたためなんですが、実は飛影ちゃんはあの時にはすでに“立ち直って”いたのかもしれません。
でね、なぜに飛影ちゃんが“立ち直って”はいないと、何の根拠もなく信じていたのかと考え……実に情けない結論がでたんですよ。
つまり、私は飛影ちゃんは幽助が救うもの、と頭っから信じこんでいたもので、飛影ちゃんが自力で救いを見いだすという可能性を、まったく考えていなかった……つまり、幽助がそばにいないんだから、立ち直れるわけがない、と思っていたんですね!
これに気づいた時はもう、我ながら情けなくってしかたなかったです。
そうなのね。幽助がそばにいなくてもいいのよね。飛影ちゃんがみずからでみずからを救うことがあってもいいのよね。
なんで、そんな簡単なことに気づかなかったんでしょう(……それは私が幽助×飛影にどっぷりつかっていたから(苦笑))。
幽助がたとえそばにいなくても、飛影ちゃんの中にいる幽助が、飛影ちゃんの助けになっていることだって、あっていいはずなんですよね。
飛影ちゃんは、時雨さんに斬られ、死にかけて横たわっている時に、「いつからこうなった」と自問していました。
もしかしたら、飛影ちゃんはそれをずーっとみずからに問い続けて、なんらかの答えをはじき出したのかもしれません。
自分の人生をみつめ、骸の人生をみつめ……あのポッドの中で、飛影ちゃんは飛影ちゃんなりに、自分が生きてきた道と、自分が生きるべき道について、真剣に考え続けていたのかもしれません。
考えてみれば、『それぞれの一年 飛影』以降、飛影ちゃんがまともに出てきたのは、骸のそばで幽助の行動を見守っていたあの時だけ……だから、その後の飛影ちゃんが何を考えているのかを知るてだては、まったくなかったんです。
この空白の時期に、飛影ちゃんは何を考えていたのか、何をしていたのか……とてもとても知りたいです。
飛影ちゃんは成り行きで骸のところに行ったけれど、おそらく現在は自分の意志で骸のそばにいるんですね。
そして、飛影ちゃんは、骸を救いたいと望んだんですね。
最初に感じた危惧……つまり、飛影ちゃんは骸を好きになるかもしれない、という直感は、見事に当たっていたわけなんですよ(こんな直感が当たってもねえ(嘆息))。
私はね……幽助に飛影ちゃんを救って欲しかったし、今でもそう思っています。
実際、幽助がいなかったら、あんなふうに骸を救ってあげられる飛影ちゃんは、存在しなかったと思いますし……。
この期におよんでまだ言うか! と言われても、私は幽助に力いっぱい抱きしめられて、「おまえに生きていて欲しい」と言われて、満足そうに微笑む飛影ちゃんが見たいのよ! ヨコシマだろうが、少年マンガじゃなくなろうが、知ったことじゃないわ! そうよ、それが本音なのよ! 冨樫先生、お願いだから描いてください!
あ~、「ハッピーバースディ」だって? 飛影ちゃんてば、幽助にだってそんなこと言ってないでしょ? それに、バースディプレゼントだって、誰にもあげたことがないに違いないわ!
ずるいわずるいわ、骸が飛影ちゃんを独占してちゃいけないわ!
飛影ちゃんを幽助のところに返せ! 雪菜ちゃんのところに返せ!
……すみません。乱心しました。ちょっとはしりすぎて、本音が出すぎました(苦笑)。やっぱり、骸に飛影ちゃんをとられたショックがおさまっていないみたいです(号泣)。
話を元に戻しましょう。
いずれにしても、ずっと“保護”が必要だと、私が信じこんでいた飛影ちゃんは、実は骸を救う力強い手を持つ、“男”であったわけです。
私は飛影ちゃんについて、またまた考え直さなければなりません。
けれど、飛影ちゃんが力強く成長したことに関しては、素直に喜んであげたいです。そうですよね。それが飛影ちゃんファンの義務ですよね!
……と言いつつも、素直に喜んであげられない私を許してっ!(泣)

今週の冨樫先生のコメント
部屋の大掃除を始めたら懐かしの録画ビデオ発見。予定の6時間全てをビデオに費やした。

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所
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◆◇◆◇◆ 1994/06/19(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』 「探偵業復活」 感想

今週の心の叫び
幽助がかわいいだけです

不親切なあらすじ

人間界に戻り、ラーメン屋台をひくかたわら、妖怪専門のなんでも屋を始めた幽助。
そんな幽助に螢子が依頼を持ち込んできた。
螢子が通っている女子高の寮に怪奇現象が起きるというのだが、はてさて名探偵・浦飯幽助(大笑)は無事、事件を解決できるか?

ラーメン屋・幽助

幽助はいつのまにか、中学を卒業していたんですねえ。
やっぱり、温子母さんが泣き落としに行ったのかしら(笑)。
それにしても幽助! なんだか妙にラーメン屋台が似合ってるぞ!
おもわず、こんなかわいいラーメン屋がいるんなら、毎日でも通っちゃうわ! とかわめいた私って……(情けない)。
いや、幽助は将来はきっと、雪村家に婿入りして、雪村食堂のオヤジになるのよね! とか考えていたので、今はその修行段階といったところでしょうか。
それにしても、小兎ちゃん、樹里さん、瑠架さんの暗黒武術会3人娘は何をやってるんだか……(瑠架さんはまさか、あの格好でテレビに出てるんじゃないだろうな(苦笑))。
とにかく今週は、はちまき姿といい、ハブラシくわえているところといい、寝起き姿といい、女装姿といい、ただひたすらに幽助がかわいかった(はっきり言って、幽助がかわいいだけのストーリー(苦笑))。
それにしても……女装が似合いすぎるぞ、幽助!
ぜひぜひ、蔵馬と一緒に女装して歩いて欲しかったわ(ああ、なんて似合いの一対(大笑))。

ワトソン・蔵馬

蔵馬は今、高校3年生のはずですが、大学とか行くんですかねえ、この子は(受験勉強なんかしないでも、好きなところに入れるんだろうなあ)。
それにしても、案外、根に持つ性格……。女に間違われるのがイヤなら、髪を切ればいいのにねぇ。
だけど、幽助……ホームズよりワトソンの方が断然、頭がいいなんて、そりゃ詐欺だわ(『名探偵テームズ』みたい……とか言って、話がわかる人は、結構マニアだと思います(笑))。
そ~れにしても、このほのぼのぶりはなんなんでしょう。
激しい展開の途中で、こんなほのぼのが入っていたらほっとしたんでしょうが、前回のあのラストを見たあとで、こんなほのぼのを見せられると……すっごく複雑な気分になります。
これは中休みなのか? それとも、ず~っとこのまんまなのか? もしかして……後始末をつけてるつもりとか……、と疑心暗鬼で頭がクラクラしてます。
冨樫先生、どうにかしてっ!
でも、温子母さん……制服姿がかわいすぎるわ。下手すると螢子ちゃんよりも似合ってる……。
そして……私は最後に叫びたい!
幽助も蔵馬も桑原くんも幸せそうなのに……飛影ちゃんはどこへ行った!(泣)

今週の冨樫先生のコメント
No.20の休載後、様々な形での激励・叱咤をいただきました。色んな意味で有難く思います。

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所

tag : 幽遊白書

◆◇◆◇◆ 1994/06/12(日) ◆◇◆◇◆

『幽遊白書』 「宴のあと」 感想

今週の心の叫び
冨樫先生!!
今週号は読まなかったことにしますから、この内容を1年かけて描きませんか?


不親切なあらすじ

……正直、言って、今週のあらすじなんて書きたくないです、私。

終わっちゃったの?

今回、『今週の心の叫び』がかつてない長さですが、これは私の心底、正直な心の叫びでございます(今でも心の中で叫んでいるし、電話でもそう叫んだ(苦笑))。
月曜日に『ジャンプ』を買って、幽遊を読んで……『ジャンプ』を閉じて、本当に……本当に、そう思ったの。
その心の叫びを省略せずに、正確に書くと、「冨樫先生! いきなりトーナメントを終わらせないでよ! 幽助VS黄泉はどこへいったの! 骸VS飛影はどこへいったの! 陣はどこへいった! 凍矢はどこへいった! 修羅くんはどこへいった! いきなりオチをつけないでよ! 読者をどこまでパニックにおちいらせれば気がすむのよ! 本当にもう、せっかく落ちついて幽遊を読めるようになった、と思った途端にこれなんだから! 油断もすきもあったもんじゃないわ、まったく! これ、読まなかったことにしてもいいから……お願いだから、この内容を1年かけて描いてくれないかしら! ああ、それがいいわ、そうして欲しいもんだわ! それにしても、飛影ちゃんはどこへいったのよ!」……ということになりましょうか(で、あまりにも長すぎるので、省略したんですが、それでもあの長さになりました)。
なんか……桑原くんを久しぶりに見て、「桑原くん、高校に受かってたのね。おめでたいわね。きっと、すっごくがんばったのよね。やっぱり、この子はえらいわ」などと、ほのぼのしていたまでは、よかったんですけどねえ……はあ。
それにしても、魔界統一トーナメントは本当に終わっちゃったんですかねえ。
なんだか、まだ釈然としない部分かありましてねえ。
なにせ、先週の終わりが、幽助VS黄泉で、さあ、これからが本番だあっっっ! といったところでしたからねえ(苦笑)。
こんな荒技というか、力技というか、反則技な展開を見せられて、素直に納得できる読者がいるとも思えませんが、それでも、「冨樫先生にまたやられたあ!」とか思ってしまった私って……。
なんだか、ここまで見事にやられてしまうと、怒る前に、へなへなと崩れ落ちて、「冨樫先生ってば、なんてことを……」と、力なくつぶやいてしまいますわ。
本当にもう……冨樫先生ってば、なんてことを……(苦笑)。
私はもう途方にくれて、骸の能カって、結局、なんだったの? 飛影ちゃんは今、どこにいるの? と、クエスチョンマークをとばしまくるのみでした。
今週号を見逃して、来週号を読んだ人って、きっとものすごいパニックよね!(今週号を読んでてもパニックなんだから(苦笑))
でも、結局、魔界の王様は煙鬼さんになったのね。
じゃあ、孤光さんは女王様ね(だけど、黄泉VS孤光戦て、見てみたかったわ)。
煙鬼さんは煙鬼さんなりに、雷禅さまの遺志を継ぐつもりなんでしょうね。
うん、煙鬼さんが大将なら安心できるわ(きっと、幽助より安心できる(笑))。

魔界の扉を開ける者

私、コエンマさまのことを、“えらい人”だなあ、と思ったことはありましたが、こんなに“すごい人”だとは思ってもみませんでした。
仙水のために心中までしようとして、幽助のために父親と霊界を捨てて……この人は、本当に“情の深い人”なんだなあ、と思っていたんですが、まさか、これほどまでに“情の強い人”だとは思ってもみなかったんです。
どちらかといえば、穏やかで、いつも幽助のことをうれしそうに見ている人、という印象があって、本当に育ちのいいおぼっちゃま、といったイメージが定着していたので、まさか、こんなに激しい一面を持った人だとは、思ってもみなかったんです。
「彼はとうとう魔界の扉を完全に開けることに成功した」という蔵馬の台詞を読んだ時に、コエンマさまってば、それほどまでに仙水と幽助を愛していたのね! と思いました。
いや、コエンマさまがただ単に責任感の強い潔癖な方で、父親の悪事を見てみぬふりすることができなかった、という考えもあるでしょうし、実際、そちらの方が正しいのかもしれませんが、本当に素直に、仙水と幽助はコエンマさまに愛されていたんだなあ、と思ってしまったんですよ、私。
コエンマさまは、仙水を傷つけ、追い詰め、あのような運命をたどらせてしまった自分が、どうしようもなく許せなかったんだろう。
コエンマさまは、仙水と引き離されたくはなかったんだろう。
コエンマさまは、仙水と幽助の闘いを止められず、それをみつめることしかできなかった自分の無力さが悔しかったんだろう。
コエンマさまは、幽助を手放すことしかできなかった自分が、とても情けなかったんだろう。
コエンマさまが、あれほどの情をかけていた、仙水と幽助。
その2人の少年と引き離されてしまったみずからの運命を、コエンマさまはコエンマさまなりに呪っていたのかもしれない。
そして、コエンマさまはそんな自分の運命に対して、コエンマさまにしかできない方法で、復讐を果たしたのかもしれない。
コエンマさまは強い人だった。
仙水を失って、どんなにか傷ついただろう。
幽助に魔界に去られてしまって、どんなにか哀しかっただろう。
けれども、そんな深い哀しみと憤りを背負いながらも、コエンマさまはうずくまって、泣いていたわけではなかった。
コエンマさまは苦しみながらも、父親であるエンマ大王の目を盗み、たった1人で膨大な資料を黙々とチェックし、蔵馬の策略に手を貸し、霊界特防隊を懐柔していたのだ。
力づくで魔界の扉を開けようとした仙水。扉が勝手に目の前で開いた幽助。策謀でもって魔界の扉をくぐりぬけた蔵馬。
そして……コエンマさまは、扉を完全に破壊してしまったのだ!
なんというコエンマさまの激しさだろう。
父親であり、絶対的な支配者であったであろうエンマ大王のすべてを否定し、みずからが生まれ育ち、おそらくは深く深く愛していたであろう霊界そのものを混乱におとしいれることを覚悟のうえで、コエンマさまはこのようなことをやってのけたのだ。
そして、何よりもすごいのは、コエンマさまがエンマ大王を否定するということは、その指示に従って動いてきた自分の人生のすべてを、否定することと同じ意味をもっていたに他ならないということだ。
コエンマさまが、「ワシはどんな罪もうけよう」と言ったことがある。
コエンマさまは“罰”ではなく“罪”と言ったのだ。
コエンマさまは、仙水の罪を引き受けると言った。そして、今回も父親の罪を一緒に引き受ける覚悟なのだろうと思う。
自身の人生を否定しても、自身の父親を否定しても、自身の存在意義を否定しても……自分が持つすべてのものを捨て去ってでも、コエンマさまは仙水と幽助を失った運命に復讐したかったのだだろうと、私は思う。
仙水と幽助はそれほどまでにコエンマさまに愛されていたのだと思うと、涙が出てくる。
こんなことをやっても、仙水は戻ってこないし、仙水の傷が癒されるわけでもない。
けれど、幽助を自由にしてやることはできるのだ。
幽助はコエンマさまのおかげで、人間界と魔界……幽助か愛する2つの世界で生きていくことができるようになった。
それだけでも、私はコエンマさまに感謝する。
コエンマさまは自分の力で、幽助を取り戻したのだ。
コエンマさまが、父であるエンマ大王を告発するにあたって、どれくらい悩んだだろうかと考えて……実は、まったく悩まなかったんじゃないか、という結論を出してしまいました。
どういうわけだか、直感的にそう思ったのです。
コエンマさまの仙水と幽助に対する愛情は、父親に対する肉親の情なんてものを、軽く凌駕してしまっていたのではないかと、コエンマさまにとって、それは当然の行動であったのだろうと、私は感じます。
告発は、仙水に対する償いであり、幽助に自由を与えることであり……そして、同時にみずからを解放するための行動であったのでしょう。
コエンマさまはもう自由です。
もう、霊界のために幽助を失うことはないでしょうし、霊界のために幽助に危害を与えるようなことをしなくてもいいのです。
たったそれだけのことでも、コエンマさまにとっては大きなことなのです。
コエンマさまは、これ以上、みすがらの無力さからくる罪を増やすことはないんですから……それだけでも、この告発を行う理由としては、十分だと思うのです。
大きな仕事を終えて、コエンマさまは今、穏やかな気持ちになることができたのでしょうか?
それともまだ、救うことができなかった仙水のために胸をいためているのでしょうか?
それでも……コエンマさまは、コエンマさまにしかできない大任を、きっちりと果たしたんですから、それなりに安堵はしているのでしょう。
私はコエンマさまに「よくやったね。えらかったね。つらかったよね。苦しかったよね。哀しかったよね。でも、貴方は本当にすごいことをやったんだよ。幽助が人間界で生きていけるようにしてくれて、本当にありがとう」と、言ってあげたいです。

桑原家の謎

なんとビックリ! 桑原家の父はレゲエの兄ちゃんだった!(大笑)
いやあ、なかなかシブイお父上でありますが、一体、どういうご職業の方なんでしょう?
案外、霊能力者で、その方面で稼いでたりしてね(ありえる)。
だって、霊界やら魔界に対して、ものすごく理解があるし(ひょっとしたら、幻海師範の知り合いだったりするのかもしれませんね)。
おまけに身長194cm……やっぱり、長身の家系なのね。
桑原くんも、将来はこういうシブイおじさんになるんだろうなあ……楽しみ。
それにしても、いきなりの雪菜ちゃんの洋服姿にはビックリしましたわ。
しかも、桑原家にホームステイとは……。
桑原くんてば、いきなり幸せの絶頂ね(笑)。
幽助は帰ってくる。雪菜ちゃんとは毎日、顔を合わせられる……これって、桑原くんにとって、パラダイスなんじゃないのかしら。
もっとも、同じ屋根の下で暮らすことになっても、それは桑原くんと雪菜ちゃんのこと……その仲が急速に発展するとは、とても思えません。
まあ、桑原くんにしてみれば、一緒に暮らすことができるだけでも、夢のような出来事で、しばらくはその幸せにひたりきっているんでしょうけどね。
がんばれ、桑原くん!
雪菜ちゃんの当面の幸せは、桑原くんにかかっているぞ!(笑)

これから

これからの幽遊って、どうなるんでしょうねえ。
私、かなり不安なんですけど……。
人間=善、妖怪=悪、という図式がひっくりかえって久しい幽遊ですが、ついに霊界すらも、その絶対的な地位からひきずり落とされてしまった。
これはもう、今までの幽遊を完全に否定してしまった、とも受け取れる大事件です。
霊界探偵であった幽助を否定し、霊界探偵として幽助かやってきたことの意味を否定し、すべては意味のないことだったのだと、幽助はへたをすると、ただの弱い者イジメをやっていただけなのだと……そう言われているような気分にさえなります。
蔵馬は「深く考えない方がいいですよ」と言ったけれど……深く考えちゃうぞ、私は!
今までの幽助の苦労はなんだったの?
幽助は何のために戦ってきたの?
一体、今までの幽遊は何だったの?
冨樫先生は、みずからの手で、今まで描いてきた幽遊というマンガを、ある種、きっばりと否定してみせたわけです。
今まで、構築してきた建前を、見事にぶち壊し、どこにも正しいものなんてないんだよ。幽助たちだって、ただ操られていただけなんだよ。と、冨樫先生自身がおっしゃっているような気がしてしかたありません。
私は、以前、“正しさを求めている幽遊キャラなんていないのかもしれない”と、書いたことがありますが、実は冨樫先生自身が、“正しさ”を求めてはいなかったのかもしれません。
では、“正しさ”がないように、“真実”もどこにもないんでしょうか?
私は、それに対してだけは、「NO!」と大声で答えたい。
だって、そんなの哀しすぎるし、虚しすぎる。
少なくとも私は、幽助や飛影ちゃんや蔵馬、桑原くん、幻海師範、その他、たくさんのキャラクターたちの中に、それぞれの“真実”を見いだしたいと思っている。
幽助か正しくなくてもいいの! 飛影ちゃんが間違っていてもいいの!
それが幽助にとっての“真実”ならば、それが飛影ちゃんにとっての“真実”ならば……私はそれを肯定してあげたいのです。
冨樫先生には冨樫先生なりの“真実”がきっとあるのでしょう。
ならば……私はそれを聞いてみたいのです。
冨樫先生は、幽遊という世界の空虚さを、みずからの手で暴いてみせました。
この行動の突飛さに、私はうろたえるばかりです。
冨樫先生は、何を望んで、築き上げてきた世界を壊したんでしょうか?
幽遊という世界の再構築でしょうか?
それとも、まったく新しい世界を築くための前段階として、古い世界を壊してしまったんでしょうか?
私の現在の最大の関心は、まさしくそこにあります。
私は、小さな窓から幽遊という世界(ひいては冨樫先生)を覗き見ては、見えないところまで見ようと、必死に手を伸ばしたり、身を乗り出したりしている、滑稽な存在です。
それでも、私は懸命に身を乗り出し、目をさらのようにして、幽遊という世界を少しでも理解しようとがんばっているのです。
本当に……なんてけなげなんでしょう(泣)。

今週の冨樫先生のコメント
最近、昔の漫画を読む。アシュラが面白い。あれを単純に残酷と批判した人はバカであろう。

前説→幽遊のこと
後説→幽遊のこと・その3、もしくは、彼らが帰る場所

tag : 幽遊白書

カレンダ
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プロフィール

ひでみ

Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


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