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◆◇◆◇◆ 2008/07/03(木) ◆◇◆◇◆

『遊覧船』 感想

藤たまき先生の『遊覧船』を読んだ。
BLものはあんまり読まないんだけど、藤たまき先生はお気に入りで、未読の単行本をみつけたら買うようにしている。
細くてきれいでやわらかい線と、こまやかな感情の描写と、キャラクターの表情がものすごく好きなんだよね。

病気で高専を休学し、今は自宅療養しながら遊覧船乗り場の売店でバイトをしている日和。
そこに通ってくる間宮は、いつも釣りをくれる気前のいい客。
その間宮が、日和の親が経営する旅館の離れを借り切って生活していたことで、二人の距離は急速に縮まっていく。
しかし、愛情をお金で示すのは当然、という間宮の困った性格が不満な日和。
お金を受け取りたくない日和と、日和がお金を受け取らないことが不安でたまらない間宮。
「金さえなけりゃとっくに、僕はあなたのものだったって事なんだ」
両想いなのに行き違う恋の行方やいかに。

あらすじを簡単に書いてみるとこんな感じかな?
藤たまき先生のマンガには、困った性格の大人とまじめで一途な少年の恋、という設定が結構、多いんだけど、ここに出てくる間宮は特に困ったちゃんだよなあ(苦笑)。
好きになった人の愛情を繋ぎ止めるためにはお金を遣うしかないと信じ込んでる間宮。
お金やプレゼントを受け取ってくれない=嫌われている、とゆー謎の思考回路についていけない日和は、大量に高価な服を買い込んできた間宮に、「さあ貰ってくれ、金で縛られてくれ、僕のものになって欲しいのさ」とか言われてドン引きしたりする。
でも、間宮は自分自身に価値がないと思い込んでしまってるから、お金という社会的にはっきりとした価値のあるもので、愛情を示さないと不安でしかたない。
おまけに実家が金持ちで、自身が売れっ子の物書きなもんだから、与えるお金にも不自由してない。
そんな困ったちゃんな間宮だけど、これがまた妙に愛嬌があるんだよね。
年下の恋人に、すねたりごねたり甘えたり、とゆーことをごく自然にする。素直に愛情を言葉にする。
自分に自信がないせいか、見栄を張るってことがないんだ。
そこがもうかわいくってかわいくって……。でも、実際、目の前にいたらやっぱドン引きかも(笑)。

いかにも藤たまき先生らしいかわいらしさとせつなさが、楽しかった本作。
藤たまき先生のマンガを読んだことがない方には、入門書としてお勧めしたいです。
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カレンダ
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Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


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