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◆◇◆◇◆ 2010/05/04(火) ◆◇◆◇◆

『3月のライオン』4巻 感想

羽海野チカ先生の『3月のライオン』4巻を買った~!
って、ちょっと時差がありますね。すみません。なんか書きそびれてました。

4巻の表紙は島田さん。
内容も、零くんと島田さんのダブル主演って感じだなあ。
そして、ラスボス(?)宗谷名人が、いよいよ作中に本格参戦してきた、とゆー。

島田さんはいろんなものを背負ってしまって、それを降ろせないままで嵐の荒野をさまよっている感じ。
でも、島田さんは引き返さない。引き返しようがないんだろうし、引き返したところで、島田さんが得られるもの、もしくは、守れるものは何もない。
とはいっても、島田さんが引き返さないのは、リスク回避とかそういうことではなくって、その荒野をつっきった向こう側にしか自分が求めるものがない、ということなんだろうなあ、と思う。
その荒野をつっきれる可能性は限りなく低い。
それを島田さんは重々、承知している。
それでもやっぱりあきらめきれない。胃がどれだけ悲鳴をあげても戦い続けることをやめられない。

そんな島田さんの姿に、零くんは自分の未来をみているんだろうなあ、と思う。
でも、「そうなりたい」という理想像をみているとかいう感じじゃなくって、自分の「末路」をみているって感じ。
それでも零くんはそれを回避するルートなんか取り様がないんだよなあ。

しかし、荒野をつっきった向こう側に一人で静かにたたずんでいるようにみえる宗谷名人も、やっぱり荒野をさまよっているんだろうなあ。
ただ、それは島田さんと同じ荒野ではないような気がする。
なんだかこの人は全然、別の荒野……ていうか氷原をさまよっているイメージがなんかある。

宗谷名人をみてると、雪の女王に魅入られた少年カイを思い出すんだよ。
なんかこう現実離れしてて、一人だけ別世界にいるみたいだ。
でも、宗谷名人は雪の女王(=将棋)に魅入られたままでいたいんだろうなあ。
その世界がどれだけ冷たくて厳しい世界でも、冷たい水に足を浸けてそれでも優雅に立っている鶴のように、超然とした姿を保って生き続けたい、と願っているのかもしれない。

そうは言っても、宗谷名人だって、ちゃんと現実の世界で生きていて、お客様サービスだってするという(苦笑)。
でも、そんな時でも宗谷名人の違和感というか浮遊感は変わらない。
零くんが感じた「気配が無い」とゆーのは、この人は将棋を指している時以外は生きてないって感じなのかなあ、と思った。

「君は僕を信用し過ぎだ」
この言葉に、宗谷名人もただの人間であることを思い知らされる。
「美しかったのに……」
そこにあった美しかったものを、惜しんでいるようにみえた宗谷名人。
島田さんがそこに気づいていたら、負けていたかもしれないのに……。
将棋というゲームの美しさは、決して一人では生み出せない。
宗谷名人がどれだけ努力しても、対戦相手がいなければ求めるものは得られない。
だからこそ、宗谷名人は島田さんに塩を送ったんだろうなあ。島田さんの健康を慮ったわけではなく(苦笑)。

自分にとっての「美しいもの」を求める宗谷名人。彼にとっての価値基準はそこだけにあるのかもしれない。

それにしても、ばくばくとよく食べる香子がなんかかわいくみえてくるという罠(苦笑)。
香子はなんだかんだ言って、将棋指ししか愛せないのかもなあ。
それは、将棋に対する執着が捨てられない、という証なのかもしれない。
ていうか、生まれた時からあまりにも将棋がそばにありすぎて、そういう要素をまったく持っていない人に心を寄せることができなくなってしまっているってことなんじゃないかなあ。
香子の「こわい」というのは、そんな自分が今のままで生き続けても、幸せになれる要素なんかまるっきりない、ということをはっきり自覚しているからなんだろうなあ。

ああっ、なんか全然、文章がまとまんない。
宗谷名人が今のとこ謎すぎるんだよなあ。
零くんの周りには謎な人が多すぎるっ(あかりさんも結構、謎だよ)。


過去の『3月のライオン』の感想記事です → 3巻2巻1巻
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tag : 3月のライオン 羽海野チカ

カレンダ
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Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


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