FC2ブログ
◆◇◆◇◆ 2010/11/23(火) ◆◇◆◇◆

『鋼の錬金術師』27巻 感想

『鋼の錬金術師』27巻を読んだ。
長かった物語もついに完結。
結末はアニメで観ちゃってたけど、マンガで読むとまた違う感慨があるものだ。
できればマンガの方を先にしたかったけどね(←でもアニメやってるとどうしても観ちゃうし)。

物語の中で主要キャラはそれぞれに何かを失っている。
エドは親と左足と錬金術師としての力を失い、アルは親と普通の子供として生きる時間を失い、ロイは親友を失い、アームストロング少将は多数の部下を失い、リンは腹心の部下と「相棒」を失った。
納得して手離したものもあれば、取り戻す手段があるものならばどんな犠牲を払ってても取り戻したいものもあるだろう。

この物語の芯に常にあった「等価交換」の法則。
しかし、何をもって「等しい」と言うのか、そのジャッジをくだす者は誰なのか。
考えてみれば「お父様」はその「ジャッジをくだす者」になろうとしたように思える。
けれど、何が何の「対価」になり得るかなんて、その人の価値感しだいだ。

最後にウインリィが等価交換の法則を「バッカじゃないの?」と一蹴したのは爽快だった。
いや、ウインリィはプロポーズの言葉にそんなものを持ち出してきたエドに向かって「バッカじゃないの」と言ったと思うんだが、私は、「等価交換」自体がばかばかしい、とこの物語の中で「真理」として扱われてきた言葉をあっさりひっくり返したように感じたんだ。
何と何の価値が等しいかなんて、何と何が引き替えならば納得できるかなんて、そんなものそれぞれの考え方次第だ。
錬金術の原則としては正しい(←イメージとしてはエネルギー保存の法則な感じ)としても、それを人の生き方にまで適用すんじゃねえよ、と(笑)。

「人は何かの犠牲なしに何も得る事などできないのだから」
それは確かにそうだとしても、失ったものの「価値」と得たものの「価値」は自分で決める。
自分の人生の全部をエドにあげても、全然、惜しくないとナチュラルに答えちゃったウインリィのように(←8割くらいまで値下げしてたけど(笑))。

それにしても、あのプロポーズシーンのウインリィのかわいさは異常!
なになに、あのかわいらしさわっ。
エドが「やっぱり旅に出るのやめる」とか言い出してもおかしくない。むしろ言え!(←いろいろとだいなしになるけど)。

とにもかくにも、本当にいろいろな感情をくれたマンガでした。
荒川先生、長い間、本当にお疲れさまでした。
すてきなマンガをありがとうございました。
スポンサーサイト



tag : 鋼の錬金術師 荒川弘

カレンダ
10 | 2010/11 | 12
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
プロフィール

ひでみ

Author:ひでみ


職業はプログラマ。
主食はマンガとアニメ。


HIDDEN_ARCHIVE(←『幽遊白書』の考察とか二次創作小説とかを置いてます)

カテゴリ
月別アーカイブ
ブログ全記事表示

全ての記事を表示する

検索フォーム
最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
個別の記事以外のコメントはこちらまで

名前:
メール:
件名:
本文:

RSSリンク
リンク