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◆◇◆◇◆ 2008/08/31(日) ◆◇◆◇◆

アニメ『スカイ・クロラ』感想

押井守監督の『スカイ・クロラ』を観てきた。
森博嗣先生の『スカイ・クロラ』をアニメ化するというニュースをきいた時は、「またむずかしいネタを」と思ったもんだったけど、さらにむずかしくなってた……し~ん……。
むずかしいものをわかりやすくするのがアニメの仕事、と思ってるわけじゃないけど、難解なものをさらにこむずかしくする必要もないのでは。
まあ、押井監督なんで、こんなことになるんじゃないかと思ってはいたけどさ(苦笑)。

『スカイ・クロラ』の原作小説は、必要最低限のところまで「言葉」(←「台詞」という意味ではない)をしぼりこんでいる、という印象があった。
これ以上しぼったら骨まで削れてしまう、くらいのところまで。
そこに、映像と音で肉をつけるのがアニメ化なんだと、漠然と思っていたんだが、このアニメ、さらに削れちゃってるような(苦笑)。

とても美しいアニメだと思う。
すみずみまで神経が行き届いてる感じ。
特に音の入れ方が神経質なくらい細かい感じがした。
水素のイメージも実に美しい。たばこを持つ指先とかね。
あと、フーコがきれかったなあ。
戦闘シーンはちょっと気持ち悪くなるくらいクルクルしてたよ。
こんなに! こんなにちゃんとしてるのにっ! ストーリーがなんか印象だけで流れてっちゃうんだよ。
私は原作を読んでるから、ちゃんと脳内で補完できるから、それほど混乱しなかったけど、原作抜きでこれ観た人はどう思うんだろ、と余計な心配をしてしまった。

このアニメは、『スカイ・クロラ』という世界観を、ひとつも崩していないように思えた。
それは結構、すごいことだと思う。
とにかく、独特な空気感を持っている小説だから、それを壊さないというのはかなりな力量だと思う。
このアニメ。これはこれで「正しい」のかもしれないとも思えた。
しかし、観終わった後の感想が「疲れた」だったってのはどーよ(苦笑)。
「疲れる」小説やマンガは嫌いじゃないんだけどね。こーゆーアニメがあってもいいと思うんだけどね。
『イノセンス』の方がまだ親切だったかもしれない。

メインキャラの声を担当された方々が、声優さんじゃなかったんだけど、意外と気にならなかったなあ。
トキノ(谷原さん)なんかは一番、ハマってたように思う。
それにしても、押井監督って、榊原良子さんがお気に入りだよなあ(笑)。
って、ササクラって女だったっけか? と一瞬、真剣に悩んでしまったんだが、あの設定変更はありだと思う。うん。

そういえば、『スカイ・クロラシリーズ』はすでに完結したもんだと思っていたら、新刊『スカイ・イクリプス』が出ていた。
そうか、続くのか。
とりあえず、新書版が出るまで待つ。

関連記事:『スカイ・クロラ』シリーズ 感想

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